Netflix 新作医療ドラマ『パルス』レビュー:『グレイズ・アナトミー』が恋しい人にぴったり
若き医師たちの人間模様を描くNetflixの新作『パルス』
Netflixの新作ドラマ『パルス』は、カールトン・キューズ製作総指揮による医療ドラマ。舞台はマイアミの救急外来の現場だ。多忙な病院で奮闘する研修医たちが、仕事と私生活の両面で揺れ動く姿を描いている。
『グレアナ』を彷彿とさせる構成
この作品は、『グレイズ・アナトミー』に似ている。医療と恋愛ドラマが混ざり合い、緊張感のある人間関係が絶えず描かれる。また、象徴的な症例が物語をドラマチックに彩る点も共通している。
セクハラ告発が物語の軸に
物語の中心となるのは、病院内で起きたセクハラの告発だ。主人公のダニー(ウィラ・フィッツジェラルド)が、チーフレジデントのフィリップス(コリン・ウッデル)を訴えたことで、院内の空気は一変する。
この事件をきっかけに、職場の人間関係が次第に崩れ始める。恋愛、対立、過去の傷。登場人物たちは、それぞれの思いを抱えながら、日々の業務と向き合っていく。
正反対のふたりが見せる“心の処方箋”
なかでも光るのが、チャン(チェルシー・ミュアヘッド)とカミラ(ダニエラ・ニエベス)のコンビだ。疲れたベテランと元気な新人という、まったく違う2人が少しずつ距離を縮めていく。その過程は、シリーズの中でもっとも心を打つ。
セクハラ描写は丁寧だが構成に課題も
セクハラの描写は、一面的な善悪ではなく、権力関係や同意の揺らぎを丁寧に描いている。だが、同じテーマを何度も繰り返す構成にはやや間延び感がある。
パルス
総評
おなじみのフォーマットに、実力派キャストが命を吹き込む。
配信開始日: 4月3日木曜日 (Netflix)
出演: ウィラ・フィッツジェラルド、コリン・ウッデル、ジェシー・T・アッシャー、ジャック・バノン、チェルシー・ミュアヘッド、ジャスティナ・マチャド、ジェシー・イェイツ、ダニエラ・ニエベス
制作:ゾーイ・ロビン
Netflixドラマシリーズ『パルス』は、命のやり取りよりも、心の揺れや人とのつながりに焦点を当てた作品だ。恋に迷い、キャリアに悩みながらも前を向こうとする若者たちの姿に、多くの視聴者が自分を重ねるだろう。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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