映画『マインクラフト』が大ヒット、映画責任者に一息つく猶予

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ワーナー・ブラザースのマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディ 写真:Ethan Miller/Getty Images
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ワーナー・ブラザースとレジェンダリーの『マインクラフト/ザ・ムービー』が北米で1億6270万ドル、世界で3億1300万ドルの開幕興行収入を記録した。この大ヒットにより、ワーナー・ブラザースのマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディ共同会長兼CEOの立場が一時的に安定。

2022年半ばからスタジオを引き継いで以来、2人の在任期間は『バービー』『デューン 砂の惑星PART2』などの大ヒットと『マッドマックス:フュリオサ』『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』などの失敗が交互に訪れる不安定な状況だった。2025年初めにはポン・ジュノ監督の『ミッキー17』が1億1800万ドルの予算に対し世界興収4300万ドルと低調。『アルト・ナイツ』も4500万ドルの予算に対し900万ドルと不振が続いていた。

『マインクラフト/ザ・ムービー』は10年近くも開発中だったが、デ・ルカとアブディが家族向けバージョンとして最終的に承認。内部関係者によると、権利喪失の期限が迫っており、彼らの決断がなければ映画は存在しなかったという。

今後の課題として、高額な独自企画が控えている。次作はライアン・クーグラー監督の『Sinners(原題)』で4月18日公開、イースター週末に3000万〜4000万ドルのオープニングが予想される。さらにポール・トーマス・アンダーソンの『One Battle After Another(原題)』(予算1億3000万〜1億6000万ドル)は秋公開に延期され、マギー・ジレンホール監督の『ザ・ブライド!』も2026年春に延期された。

業界関係者は『マインクラフト/ザ・ムービー』の成功がデ・ルカとアブディに時間的猶予を与えたものの、完全に安全圏に入ったわけではないと指摘。「彼らの戦略は一流の映画製作者とオリジナル映画に重点を置いており、その結果で評価される」と述べている。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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