スター・ウォーズ音楽の進化とは?―新作TVシリーズ『キャシアン・アンドー』、ゲーム、スピンオフまで

『スター・ウォーズ』の音楽は長年、ジョン・ウィリアムズによって形作られてきた。しかし近年では、新たな作曲家たちが、伝統に敬意を払いつつも、新しい音楽の可能性を模索している。Disney+の作品を中心に、多様な音楽スタイルが取り入れられている。
伝統を受け継ぎ、挑戦する新世代作曲家たち
『マンダロリアン』の作曲家ルドウィグ・ゴランソンは、ウィリアムズの壮大なオーケストラ音楽ではなく、バスリコーダーやエレキギターなどを活用した独自の音楽で高評価を得た。
また、『キャシアン・アンドー』のニコラス・ブリテルは、物語に登場する文化ごとに異なる音楽言語を用いるという実験的な手法を採用。アナログシンセや金属的な音など、作品世界に深みを与える工夫が光る。
一方、『オビ=ワン・ケノービ』ではウィリアムズによるテーマ曲とオーケストラの伝統を引き継ぎつつ、現代的な音楽とのバランスを模索。作曲家ナタリー・ホルトは、重圧を感じながらも新たなダース・ベイダーテーマを創出した。
ゲームやスピンオフ作品では大胆な挑戦も
ゲーム『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』では、グラミー賞受賞のゴーディ・ハーブらが伝統的なオーケストラをベースにしつつ、モンゴルのメタルバンド、ザ・フーやインディーズバンドを起用。カンティーナで流れる曲は、まさにスター・ウォーズ ミーツ コーチェラ。
このように、インタラクティブ作品では、映像作品よりも自由な発想が許されている。ルーカスフィルム・ゲームズの副社長ダグラス・ライリーは、「新旧のバランスこそが本物のスター・ウォーズに感じさせる」と語る。
『スター・ウォーズ』の音楽は今、新たなフェーズを迎えている。ジョン・ウィリアムズが築いた伝統は尊重されながらも、新世代の作曲家たちによって進化し続けている。その多様性こそが、広がり続ける銀河の物語にふさわしい音を生み出しているのだ。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら
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