草彅剛『新幹線大爆破』で高倉健さんの遺志受け継ぐ「後世に残る作品に」

樋口真嗣監督、細田佳央太、のん、草彅剛、斎藤工、要潤©︎The Hollywood Reporter Japan
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Netflix映画『新幹線大爆破』の配信記念イベントが21日、都内で行われ、主演の草彅剛をはじめ細田佳央太、のん、要潤、斎藤工、樋口真嗣監督が出席した。

『新幹線大爆破』©︎The Hollywood Reporter Japan


1975年に佐藤純彌監督、高倉健さん主演の同名映画を、現代の東北新幹線に設定を置き換えて再構築した作品。時速100キロ以下になると爆発する爆弾を仕掛けられた新幹線でパニックになる乗客、対応に追われる車掌や運転手、そして政府の思惑が交錯して描かれる。


草彅は、今月23日からの世界配信を目前に控え「フワフワしていて、空回りしています。先程、このイベントの説明をしてもらいましたが、全部すっ飛んでいます」と高揚感たっぷり。「でも、作品の中ではしっかり車掌を演じています。どの世代の方が見ても理屈抜きで楽しめ、何かが響くはず」と自負をのぞかせた。

『新幹線大爆破』©︎The Hollywood Reporter Japan


高倉さんとは2012年の映画『あなたへ』で共演しており、「凄くお世話になったので感慨深い。大きな縁も感じています」としみじみ。本作での役柄の設定は違うが、「健さんの遺志をちょっとでも受け継いで、後世に残る作品になってほしい」と期待を込めた。

撮影はJR東日本の協力を得て、実際に東北新幹線はやぶさを上野 新青森間で―7往復走らせて行われ、「新しい人生の経験で、大変だったけれど最後は楽しくなった」と満足げ。後輩車掌役の細田も、「実際の車掌さんらに話を聞いて、新幹線にどれだけの人が関わっているのか、定刻通りに走るのは当たり前ではないと知って勉強になった」と振り返った。


オリジナル版で千葉真一さんが演じた運転手役ののんは、「お話がきて凄くビックリしたけれど、とてもうれしかった」と笑顔。こちらも実際の運転席で運転手に取材し、「テンションが上がりました。草彅さんとのシーンも楽しく、たくさん勉強させてもらいました」と声を弾ませた。

『新幹線大爆破』©︎The Hollywood Reporter Japan


新幹線総合指令所の総括指令長を演じた斎藤は、「オリジナルの大ファンなので、リスペクトを込めたこの作品が世界にとどろくことを心から願っています」と懇願。樋口監督は、「スタッフ、キャストは全員歴史に残るくらい大変だったと思うけれど、俺だけめちゃくちゃ楽しかった。50年間あこがれていた映画を作らせてもらう機会を得て、先輩たちに敬
意を表して作りました」と言葉に力を込めた。そして、草彅の「出発、進行」の掛け声で
締めくくった。


取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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