福山雅治、初監督のライブ映画初日に舞台挨拶「結果がほしい」とファン呼び掛けも

歌手で俳優の福山雅治が初めて監督を務めた「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏@NIPPON BUDOKAN 2023」が19日、全国公開を迎えた。

福山とドラマパートに出演した柊木陽太が初日舞台挨拶を東京・丸の内ピカデリーで行い、盛り上がりを見せた。

本作は12日から全国のドルビーシネマで先行公開されており、福山は新宿の劇場にお忍びで観賞に訪れ「(客席が)スカスカでしたよ」と自虐。この日は丸の内のほか新宿、日本橋など都内6劇場を巡り、「どこも超満員で、うれしいですね」と胸をなで下ろした。

昨年夏の日本武道館公演を40台以上のカメラで360度から収録した映像に加え、柊木陽太が演じる「少年時代の福山雅治」がライブを見に来るというドラマ部分を融合させた。

「映画にするんだったら、物語があった方がいい。時空を超えた表現ができないか考え、かつての僕が初めてライブに行った時の感覚です」と提案し、昨年の主演ドラマ「ラストマン 全盲の捜査官」でも自身の少年時代を演じた柊木に“主演”を託した。

だが、当初は“映画化”に消極的だったという。

「何でやるの?がスタート地点だった。ライブはお客さんが来てくれて、僕たちの生の演奏でピークになるもの。わざわざ映画にする意味があるのかと思った」と振り返る。

だが、映像を編集する段階に入って「これまでのツアーも収録しているけれど、オーディエンス目線でライブを追体験するもの。それではライブドキュメンタリーになってしまうので、お客さんがわざわざ映画館に来る価値を付けなければいけない。それが僕の主観と客観にしようと切り替えて、脳内にある理想、演出を詰め込んだ」と前のめりになっていった。

音響や映像にも徹底的にこだわり、「盛り上がりが足りないところは、(音を)足しています。“追いオーディエンス”です」とニヤリ。

「音楽はある種のタイムマシンだと思っていて、恋していた時に福山のあの曲がかかっていたなとか、今聴いても思い出す景色、匂い、感情を映像で表現した体感型の映画です」と自信のほどを語った。

さらに、「未知なる挑戦でしたが、得るものばかりだった」と、昨年12月に開催したライブ「冬の大感謝祭」の構成や演出に役立てたという。

表現したい構成や演出などはどんどん膨らんでいるそうだが、「そのためには結果です。興行収入というね。2025年には35周年を迎え、何か大きい動きをやりたいと思っているので、友人、ご家族、お仲間にお伝えして結果がつくれるとつながります」とさらなる動員を呼びかけた。

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