【訃報】『シュガーフット』主演のウィル・ハッチンス氏、94歳で死去

Will Hutchins on 'Sugarfoot'
『シュガーフット』でのウィル・ハッチンス写真:Courtesy Everett Collection
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ウィル・ハッチンスは、1957年から1961年にかけて放送されたABCの西部劇ドラマ『シュガーフット』で、心優しい射撃手かつ弁護士トム・ブリュースター役を演じたことで知られる俳優。彼は2025年4月15日、ニューヨークのノースショア大学病院で呼吸不全のため94歳で亡くなった。妻バーバラによると、「とても面白くて、誰からも愛される存在だった」と語っている。

ロサンゼルス生まれのハッチンスは、幼少期に映画撮影現場に入り込んで群衆シーンに出演した経験があり、映画業界との接点は早かった。高校・大学を経て、朝鮮戦争では暗号係として従軍。その後GIビルでUCLA映画学科に進学し、俳優としてのキャリアをスタートさせた。芸名はウィル・ロジャース・ジュニアに似ていたことから「ハッチンス」となった。

『シュガーフット』では、通信教育で法律を学びながら正義を貫く青年を演じ、人気を博した。さらに同作で悪役の従兄弟「カナリー・キッド」役も演じ、二役をこなしたユニークな存在だった。その後も『Hey, Landlord』や『Blondie』などテレビシリーズに出演したが、いずれも短命に終わった。

ウィル・ハッチンスとパトリシア・ハーティ 1968年〜69年に放送されていたコメディ『Blondie.(原題)』より COURTESY EVERETT COLLECTION
ウィル・ハッチンスとパトリシア・ハーティ 1968年〜69年に放送されていたコメディ『Blondie.(原題)』より COURTESY EVERETT COLLECTION

映画ではエルヴィス・プレスリーと『スピンアウト』『クラムベイク』で共演し、テレビ以外でも幅広い活動を見せた。舞台ではブロードウェイ作品『ネバー・トゥー・レイト』に出演するなど、演技の幅を広げたが、70年代以降は徐々に第一線から退き、サーカスの道へと進んだ。

晩年はロサンゼルスでクラウンやリングマスターとしても活動し、オーストラリアを巡業するサーカス団に3年間参加するなど、多彩な人生を送った。1988年に再婚し、最初の妻との間には娘が1人いる。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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