ジョージ・ルーカス、『スター・ウォーズ』制作秘話とコッポラとの友情を語る

2025年のTCMクラシック映画祭は、公開から45周年を迎えた映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の上映で華々しく幕を開けた。オープニングナイトの会場は、ハリウッドのTCL・チャイニーズ・シアター。上映に先立ち、監督ジョージ・ルーカスによる貴重なトークセッションが実施された。
約30分にわたるトークでは、ルーカスのキャリアや『スター・ウォーズ』シリーズの制作裏話、そして盟友フランシス・フォード・コッポラとの関係について語られた。
ルーカスとコッポラの出会いは1968年。コッポラが監督を務めた映画『フィニアンの虹』の現場で、当時映画制作の研修に参加していたルーカスが、「こういう映画は自分のやりたいことではない」と感じていたところに、声をかけたのがコッポラだったという。これをきっかけに、二人の長い関係が始まった。
1969年には、二人でサンフランシスコに映画製作会社「アメリカン・ゾエトロープ」を設立。ルーカスは「本当はハリウッドにはいたくなかった」と笑いながら振り返り、観客の笑いを誘った。
トーク後半では、『スター・ウォーズ』の制作秘話にも触れられた。ルーカスは、20世紀フォックスとの契約時、「脚本・監督・プロデューサーを5万ドルで引き受ける」と自ら提示したことを明かした。さらに、当時一般的だった「続編契約」の義務も避けたかったと語り、「1作目が成功するかどうかにかかわらず、続編は必ず自分で作るつもりだった」と強調した。
また、映画関連商品の販売権(マーチャンダイジング)についても自ら取得を希望。スタジオ側は「商品で利益が出るはずがない」と考えたため、権利はあっさりルーカスに譲渡された。この決断が、後に巨額のビジネスチャンスへと繋がったことはよく知られている。
さらに『帝国の逆襲』で登場したキャラクター、ヨーダについても語られた。特徴的な話し方は意図的なものであり、「普通の英語では聞き流されがちだが、変わった話し方にすることで観客の注意を引くことができる」と説明。「ヨーダは哲学的なキャラクターでセリフが難解になることも多く、特に子どもにも伝わるよう工夫した」と振り返った。
ルーカスのトークに続き、『帝国の逆襲』が大スクリーンで上映され、観客は改めてその名作を迫力ある映像と音響で堪能した。
TCMクラシック映画祭は、2025年4月27日までハリウッド各地で開催され、数々のクラシック映画が再びスクリーンに登場する予定である。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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