【メットガラ】歴代の衝撃ルック10選…伝説のネイキッドドレス、“寿命1日”の砂ドレスほか

年に1度、5月の第1月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典「メットガラ」。
メットガラといえば、華やかな衣装を身にまとったハリウッドの各界の豪華セレブリティが駆けつけるパーティーというイメージを持っている人も多いはず。その歴史は1947年に遡り、NYファッションウィークの創設者でもあるエレノア・ランバート氏が発案し、メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートへの資金集めイベントとして開始した。
現地時間5月5日に開かれる今年のメットガラのドレスコードは、「Tailored for You」(自分のための仕立て)。2025年春のコスチューム・インスティテュート特別展のテーマ「Superfine: Tailoring Black Style」(極上のブラック・スタイル)を称え、独創的なスーツスタイルが期待されている。
それでは、シャンデリアに変身した歌手のケイティ・ペリーから、全身黒づくめで現れたキム・カーダシアンまで、歴代の衝撃的なルックを振り返っていこう。
1. シェール
伝説的な歌手・俳優のシェールは1974年、友人でアカデミー賞への3度のノミネート歴を誇るファッションデザイナー、ボブ・マッキーが手がけたアイコニックなフリンジ付きのネイキッドドレスで登場。
ヌーディーかつゴージャスな衣装は業界で大きな話題を呼び、シェールは当時の米『タイム』誌で表紙を飾っている。
2. ジャレッド・レト
オスカー俳優のジャレッド・レトは2023年、超個性的な猫のコスチュームで会場に到着。故カール・ラガーフェルドに捧ぐ同年のメットガラでは、一部のセレブがラガーフェルドの愛猫シュペットをモチーフにしたルックを披露した。
レトは身体のコスチュームを脱ぐと、黒の上下と肩に装飾が施されたケープの姿に。レトのコーディネートは「カール ラガーフェルド」のクリエイティブディレクター、ハン・キムが手がけた。
3. タイラ
人気急上昇中の南アフリカ出身のシンガー、タイラは昨年にメットガラデビュー。テーマの「時の庭」を体現するような“砂ドレス”で駆けつけ、会場を沸かせた。
本物の砂を使用した精巧なドレスは、「バルマン」のオリヴィエ・ルステンがデザイン。「ドレスは今夜中に消えてしまうかも!」とルステンが語ったように、“寿命1日”の衣装を着用したタイラの手には砂時計が握られていた。
4. ゼンデイヤ
これまで「コムデギャルソン」の川久保玲氏が手がけたビビッドなプリントドレスや、ジャンヌダルクにインスパイアされたルックを披露し、観客を魅了してきたメットガラの常連のゼンデイヤ。中でも、とりわけ印象的なのは2019年のシンデレラドレスだ。
「トミー ヒルフィガー」が製作したドレスは、ともに出席したスタイリストのロー・ローチ(左)が魔法の杖を振ると、発光するという驚きの仕掛けが隠されていた。
5. ケイティ・ペリー
先日、宇宙飛行に成功したことでも話題となった歌手のケイティ・ペリーは、メットガラでもたびたび注目の的に。セレブの間でも解釈が分かれた「Camp」をテーマにした2019年、ペリーはウィットに富んだシャンデリア姿に変身した。
シルバーのミニドレスにはクリスタルが施され、カーペット上で輝きを放った。「モスキーノ」のジェレミー・スコットによるルックで、滑稽や誇張といった多様な意味を持つ「Camp」の年に自由な創造性を発揮してみせた。
6. リル・ナズ・X
ラッパーのリル・ナズ・Xは2023年、「ディオール」のメタリックビキニパンツとシルバーのボディーペイントを合わせたインパクト大の出で立ちでメットガラに降臨。
身体中にはパールとクリスタルが散りばめられ、口元のシルバーのひげで愛猫家ラガーフェルドをさりげなくトリビュートした。
7. キム・カーダシアン
近年は俳優としても活躍中のキム・カーダシアンは、2021年に「バレンシアガ」の黒のオートクチュールドレスにマスクをすっぽりと被った“匿名スタイル”で登場し、観客の間ではその正体について予想が飛び交った。
カーダシアンは当時、元夫カニエ・ウェストを介して知り合った同ブランドのクリエイティブディレクター、デムナ・ヴァザリアとカーペットを歩いた。
8. ドージャ・キャット
前述のジャレッド・レトと同じく、カール・ラガーフェルドの愛猫シュペットをモチーフにしたルックでメットガラデビューを飾ったのはドージャ・キャット。
羽やシーグラスを施した「オスカー デ ラ レンタ」のドレスに、ダイヤモンドが散りばめられた猫耳付きのフードを合わせた。さらに顔には人口装具を着用し、精緻なメイクでシュペットに見事変身した。
9. デミ・ムーア
新作『サブスタンス』(2024)での演技が高く評価され、今年のアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたデミ・ムーア。2024年のメットガラでは、キャリアの完全復活を告げるような大きく開花した花がプリントされたドレスで存在感を発揮した。
ハリス・リードが手がけたドレスはヴィンテージの壁紙を用いて制作。ドレスにはトゲを模した黒のスパイクが施されており、重厚感も感じられるが、ムーアは当時「実はとても軽いんです」と明かしている。
10. カーディ・B
ラッパーのカーディ・Bは2019年、「トム ブラウン」が手がけた圧巻のバーガンディーのドレスでカーペットに姿を現した。『ヴォーグ』によると、ドレスの製作には2000時間以上が費やされ、35人の手で3万枚の羽が施された。
さらに、胸元には「ステフェール」の44カラットのルビーが飾られ、その価値は2つで25万ドル(約3875万円)になるという。
記事/和田 萌
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