『イカゲーム』、2024~25年のテレビ視聴率で圧倒的首位に

2024-25年テレビシーズンの視聴率データが明らかになり、ストリーミングと地上波の両方で注目すべき結果が出た。Netflixの『イカゲーム』シーズン2が全プラットフォーム中で最高視聴者数を記録する一方、新作の健闘と既存の番組の不調が目立つシーズンとなった。
ABCは『ハイ・ポテンシャル』で復調の兆し
ケイトリン・オルソン主演の『ハイ・ポテンシャル』がABCの第2位番組となり、新人王とMVPを同時受賞した。捜査ドラマとしてストリーミングでも大成功を収め、クロスプラットフォーム視聴者数は1エピソード当たり1600万人を超えている。
一方で3年目の『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』は毎シーズン視聴率を向上させ続け、7日間の視聴者数は前年比約3%増の682万人、35日間のクロスプラットフォーム視聴者数は1160万人に達した。しかし人気の『バチェラー』シリーズは苦戦し、『ゴールデン・バチェロレッテ』は前年を大きく下回り、最新の『バチェラー』シーズンも全視聴者・18~49歳層共に2桁減となった。
Apple TV+『セヴェランス』3年ぶり復活で快進撃
3年間のブランクを経て復活した『セヴェランス』が、2023年の『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』以来Apple TV+最高のパフォーマンスを記録し、シーズン全10週にわたりニールセンのオリジナルストリーミングシリーズ・トップ10にランクイン。新番組ではセス・ローゲンが主演・共同制作を手がけるコメディ『ザ・スタジオ』が業界内で高い評価と熱心なファンを獲得したものの、4月下旬時点でニールセン・ランキングには入っていない。
CBS『トラッカー』2年連続王者、高視聴率でも容赦なし
ジャスティン・ハートリー主演の『トラッカー』が2シーズン連続でネットワーク番組(スポーツ除く)の首位を獲得し、ストリーミング前で1000万視聴者を超えた唯一の番組となった。新番組では、キャシー・ベイツ主演の『マトロック』がクロスプラットフォーム視聴者数1600万人を記録した。
Disney+では『ブルーイー』134週連続記録、マーベル・SW苦戦
オーストラリアのアニメ『ブルーイ』が2024年に米国で最もストリーミングされた番組となり、2022年9月以来134週連続でニールセン・ストリーミング・チャートのトップ10入りを続けている。
『キャシアン・アンドー』シーズン2が4月末に好調なスタートを切った一方で、マーベル/スター・ウォーズ番組全体は苦戦し、『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』や『デアデビル:ボーン・アゲイン』はチャート入りを果たせず、『アガサ・オール・アロング』のみが数回ランクインするにとどまった。
Foxでは『DOC-わたしを思い出す日まで-』視聴率倍増の快挙
モリー・パーカー主演の医療ドラマ『DOC-わたしを思い出す日まで-』が7日間の視聴者数を233万人から460万人とほぼ倍増させ、MVPと新人王を同時受賞した。Foxによるとプレミア・エピソードは6週間で1600万視聴者を記録したという。
HBO/Maxは『ホワイト・ロータス』シーズン3が記録更新ラッシュ
マイク・ホワイト製作の『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート・ホテル』シーズン3がシリーズ史上最高の視聴率記録を次々と更新し、4月6日のフィナーレ翌日時点で平均1600万人のクロスプラットフォーム視聴者を記録。新番組では医療ドラマ『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』が好評を博し、口コミで勢いを増し、シーズン最後の4週間でニールセン・ストリーミング・チャートにランクインした。
Hulu、『マーダーズ・イン・ビルディング』が4シーズン安定の王座
『マーダーズ・イン・ビルディング』が4シーズンにわたりHuluで最も安定したオリジナル・シリーズとして、シーズン4でも11週連続でトップ10入りを果たした。
新番組ではダン・フォーゲルマン制作のスリラー『パラダイス』がエピソード配信6週間すべてでチャートインし、非常に安定した推移を見せた。また『ファミリー・ガイ』、『ボブズ・バーガーズ』、『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』などのライブラリー・シリーズが週間ストリーミング・トップ10の常連となっている。
Netflix『イカゲーム2』が全プラットフォーム制覇、新番組陣も躍進
韓国発『イカゲーム』シーズン2が、12月末から1月初旬にかけて今シーズン最大のストリーミングを記録し、35日間で平均2710万視聴者を獲得して全プラットフォーム中最高となった。新番組では、英国の『アドレセンス』が各エピソードをワンショットで撮影した話題作として35日間で1900万視聴者を記録してシーズン2位に。『ザ・レジデンス』は、6週連続でチャートインして他の新番組より長い持続力を見せた。
Paramount+/Showtime、『ランドマン』が10億分突破
多作なクリエイター、テイラー・シェリダンの4つのシリーズ(『ランドマン』『1923』『タルサ・キング』『特殊作戦:ライオネス』)が、今シーズン複数週にわたりストリーミング・チャートに登場。
特にビリー・ボブ・ソーントン主演の『ランドマン』は週間10億視聴分を超えた初のParamount+番組となり、シーズン・フィナーレ前週には13億8000万分でピークを迎えた。また『イエロージャケッツ』はシーズン2で一度もトップ10入りしなかったが、シーズン3では4回ランクインして復調を見せた。
Peacock『トレイターズ』シリーズ史上最高5週連続
アラン・カミング司会の競技番組『トレイターズ』が米国で過去最大のシーズンとなり、2024年初旬のシーズン2を大幅に上回る視聴時間を記録してシリーズ史上最高の5週間を記録した。新番組ではエディ・レッドメイン、ラシャーナ・リンチ主演のスリラー『ジャッカルの日』がニールセン・トップ10には入らなかったものの、Peacockの初年度ドラマの中で最高の視聴者数を獲得したという。
Prime Video『リーチャー』9週連続TOP10
アラン・リッチソン主演の『リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン3が35日間で平均1810万視聴者を記録し、9週連続でトップ10入りを果たした。ジェイムズ・パタースン原作、オルディス・ホッジ主演の『アレックス・クロス ~狙われた刑事~』は11月のまとめ配信後に2つの大きな週を記録し、早期にシーズン2が決定した。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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