クリストファー・ノーラン最新作『オデュッセイア』、予告編が劇場限定公開!SNSへの流出も話題に

『オデュッセイア』に出演するマット・デイモン 写真:THR.comより
『オデュッセイア』に出演するマット・デイモン 写真:THR.comより
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クリストファー・ノーラン監督の超大作『オデュッセイア』の予告編が劇場限定で公開されたが、すぐにSNSに流出した。

ノーラン監督の最新作『オデュッセイア(The Odyssey)』の初公開となる予告編がついにお披露目された。「神話的アクション叙事詩」と銘打たれた本作の予告編は、米国で7月2日から劇場で上映が始まった『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の本編前に初公開されたものだ。

なお、この予告編は現在ネット上では公開されていない。ノーラン監督は、予告編も“映画体験の一部”と考えており、2023年のオスカー受賞作『オッペンハイマー』でも、初回ティザーを劇場のみで限定上映する手法をとっていた。

しかし、残念なことに、予告編はあっという間にX(旧Twitter)に流出。スマホで撮影された映像は、当然ながら本来の映画の迫力には到底及ばないものだった。

『オデュッセイア』はまだ撮影中で、公開は来年7月とのこと。そのため、これほど早く予告編が披露されるのはやや異例だ。とはいえ、新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、初週だけで1億ドル(約143億円)以上の興行収入が見込まれる大型作品で、今後数ヵ月のユニバーサル作品の中でも最大級の目玉といえる。

そんな注目作の前に、ノーラン監督の新作予告編を公開すれば、多くの観客にアピールできるため、このタイミングでの公開は非常に効果的だといえる。

米『ハリウッド・リポーター』では、その流出映像へのリンクは掲載しないが、以下に予告編の内容を紹介する。

物語の原作は、トロイア戦争の後、故郷イタカを目指して命がけの旅を続ける王・オデュッセウスの姿を描いた古典叙事詩。彼は旅の中で、一つ目の巨人ポリュペモス、セイレーン、魔女キルケ、さらには冥界との遭遇など、数々の神話的存在と対峙していく。

本作はまだ撮影の途中ということもあり、今回公開された予告編はストーリーというよりも、世界観や雰囲気を伝える“ティザー”的な内容になっている。

映像は、暗い海のシーンから始まり、次のようなナレーションが続く。
「闇。ゼウスの法は打ち砕かれた。主が死に、王のいない国。彼は、それが勝てない戦争だと知っていた。だがなぜか――彼は勝った。」

その後、トム・ホランド演じるオデュッセウスの息子・テレマコスが、ジョン・バーンサル扮する名前不明のキャラクターと会話を交わすシーンへと続いていく。

「父に何が起きたのか、知る必要がある」とテレマコスが語ると、バーンサル演じる謎の男が声高に返し、その声が部屋中に響き渡る。「オデュッセウスについて話がある者はいるか? そこのお前は? お前は何か知っているのか?金持ちだったと言う者もいれば、貧しかったと言う者もいる。死んだという者もいれば、囚われの身だという者もいる──」

続いて、波間に浮かぶ流木の上で横たわる男性の姿が映し出される。おそらくギリシャの王・オデュッセウスを演じるマット・デイモンだろう。

ほかにも本作には超豪華なキャストが参加している。アン・ハサウェイゼンデイヤルピタ・ニョンゴロバート・パティンソンシャーリーズ・セロンミア・ゴスなど、錚々たる顔ぶれだ。

本作の制作費は2億5000万ドル(約360億円)と、ノーラン監督作品としては過去最高額。さらに、全編をIMAXカメラで撮影するという前例のないスケールで制作されている。これほど大規模な映画をフルIMAXで撮るのは史上初だ。

一見するとかなりの“賭け”にも思えるが、ノーラン監督は2023年の『オッペンハイマー』で、原子力をテーマにしながら世界興収が10億ドル(約1,430億円)を突破している。こうした実績からも、彼が“ヒットを生み出せる数少ない監督”であることは間違いない。

これほどのスケールと豪華な顔ぶれをそろえた本作には、期待の声が高まる一方だ。

撮影は今年2月にギリシャ、モロッコ、イタリアのロケ地でスタート。
ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』は、米国で2026年7月17日に公開予定。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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