ジム・シューター氏が死去 享年73歳 マーベル編集長として業界に多大な影響を与える

ジム・シューター氏 MATT CARASELLA/PATRICK MCMULLAN/GETTY IMAGES
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ジム・シューター氏が食道がんとの闘病の末、73歳で死去した。ティーンエイジャーの頃から頭角を現し、1980年代にはマーベル・コミックの編集長として同社の隆盛を支えた。
訃報は6月30日、作家兼編集者のマーク・ウェイド氏がFacebookで公表し、息子のベンジャミン・シューター氏が米『ハリウッド・リポーター』に対して死去の事実を認めた。
シューター氏は、保守的で伝統に縛られやすいアメリカのコミック業界に、若者にもチャンスが与えられるという、当時としては珍しい環境の中でキャリアを築いた。編集者が子どもに一本の電話をかけることで、その夢が現実になることもあった――シューター氏は、そんな時代を象徴する存在であった。
彼は10代でDCコミックスに作品を投稿し、伝説的編集者モート・ワイジンガーに見いだされてプロ作家として雇われた。1960年代にはリージョン・オブ・スーパーヒーローズやパラサイトなどのキャラクターを創造し、コミックに新風を吹き込んだ。
1970年代にマーベル・コミックへ移籍し、26歳で編集長に就任。業界に締切厳守や報酬制度、保険などの制度改革を導入し、プロフェッショナリズムを持ち込んだ。さらに、『X-メン』、『デアデビル』、『ソー』など名作を世に送り出し、多くの才能を育てた。
1984年にはクロスオーバーイベント『マーベルスーパーヒーローズ シークレット・ウォーズ』を成功させるなど、業界に新たな手法を導入。さらに、ヴァリアントコミック(Valiant Comics)を設立し再び注目を集めた。晩年もDCやダークホースで執筆活動を続けた。
同業者からは「情熱と責任感の人」として記憶され、多くの作家・アーティストの人生に影響を与えた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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