『ブリジャートン家』ファン必見!シーズン4までに観たい海外ドラマ11選【ロマンス・歴史・スキャンダル】

『ブリジャートン家』シーズン4の配信が待ちきれない――そんな読者に向けて、空白期間を楽しませてくれる作品を紹介する。『クイーン・シャーロット』のようなロマンスや、『ゴシップガール』のようなスキャンダル。“あの世界観”をもう少し味わいたい人に最適なドラマがそろっている。次のシーズンが配信されるまでの間、心を満たしてくれる魅力的な作品でこの待機時間を乗り切ってはいかがだろうか。
『ブリジャートン家』シーズン3のショーランナーであるジェス・ブラウネルが米『ハリウッド・リポーター』の取材に応じ、「シーズン4はおそらくあと2年ほどお待たせすることになりそうです」と明かしたとき、SNS上では予想通りファンたちの悲鳴と落胆の声があふれた。
「もっと早くシーズンをお届けできるよう努力していますが、撮影には8ヶ月ほどかかり、その後に編集作業、さらにはすべての言語への吹き替えも必要なのです」とブラウネルは説明した。「また、脚本執筆にも多くの時間がかかるため、現時点では約2年ごとのリズムになっています。スピードアップを目指してはいますが、それくらいの期間になると考えています」
次のゴシップやロマンス、そして豪華な衣装が登場する新章を待つには、2年という時間はあまりにも長く感じられるかもしれない。だが、ションダランド作品の世界観を愛する読者にとって、その空白を埋めるのにふさわしいドラマは数多く存在する。
ここからは、米『ハリウッド・リポーター』が厳選した、『ブリジャートン家』シーズン4までの待ち時間を楽しくしてくれるおすすめ作品を紹介。『クイーン・シャーロット』から『ゴシップガール』まで、ロマンスとスキャンダルに満ちたドラマが勢ぞろいだ。
※配信先情報は2025年7月9日現在の情報です
01 『クイーン・シャーロット〜ブリジャートン家外伝〜』(2023年)
LIAM DANIEL/NETFLIX
『ブリジャートン家』に近い作品といえば、前日譚である『クイーン・シャーロット〜ブリジャートン家外伝〜』だろう。ションダ・ライムズ自身が脚本を手がけたこのシリーズでは、若き日のシャーロット王妃(演:インディア・リア・アマルテイフィオ)が社交界を率い始めた初期の姿と、謎めいた魅力を放つ若きジョージ王(演:コーリー・ミルクリースト)との結婚生活が描かれている。
物語は2つの時間軸で構成されている。ひとつは『ブリジャートン家』本編の物語より前の過去、もうひとつはシーズン2と3の間に位置づけられる現在の出来事である。
※日本での配信情報:Netflixにて配信中
02 『ザ・クラウン』(2016年)
NETFLIX
『ブリジャートン家』と『クイーン・シャーロット』がシャーロット王妃とジョージ3世の共同生活をドラマティックに描いている一方で、『ザ・クラウン』は近年の王室家族であるエリザベス女王2世に焦点を当てている。エミー賞受賞シリーズのシーズン6は、エリザベス女王の治世初期からダイアナ妃が家族に加わった時期、そしてウィリアム王子とケイト・ミドルトンが大学で出会うまでの、現在のイギリス王室の物語を描いている。
※日本での配信情報:Netflixで独占配信中
03『THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』(2020年)
CHRISTOPHER RAPHAEL/HULU
『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』の舞台は『ブリジャートン家』の摂政時代よりもさらに前の時代だが、このシリーズもまた、強い女性が物語の中心にいる時代劇だ。エル・ファニングとニコラス・ホルトが主演を務める本作は、ファニング演じるエカテリーナ大帝が1700年代にドイツからロシアへ嫁ぎ、ホルト演じる皇帝ピョートル3世と結婚。その後、夫を殺して自らロシア最長の女性君主となるまでの道のりを描いている。
物語はエカテリーナ大帝の実話をおおまかにベースにしているが、エミー賞にノミネートされたこのシリーズは、かなり大胆に脚色されたコメディ要素の強い作品となっている。
※日本での配信情報:Huluで配信中
04 『アウトランダー』(2014年)
COURTESY OF ROBERT WILSON/STARZ ENTERTAINMENT
『アウトランダー』は、『ブリジャートン家』と同じく歴史ロマンス小説を原作としたドラマで、ブリジャートン家の兄弟たちにも負けないほど官能的なシーンが多く登場する。全8シーズンにわたるこの人気シリーズは、カトリーナ・バルフ演じるクレア・ランダルの物語を描く。クレアは第2次世界大戦中に看護師として従軍していた女性で、夫とのセカンドハネムーンのためスコットランドを訪れていたが、ある日突然、謎の力によって18世紀半ばへとタイムスリップしてしまう。そこで彼女は、スコットランド高地の戦士ジェイミー・フレイザー(演:サム・ヒューアン)と出会い、情熱的な恋に落ちる。しかし、現代にいる夫との関係も続いており、2人の男性の間で心が揺れ動くことに。このシリーズはダイアナ・ガバルドンの小説に基づいており、Starz史上最長のロングランシリーズのひとつ。
※日本での配信情報:Netflix、Hulu、U-NEXTで配信中
05『ディキンスン 〜若き女性詩人の憂鬱〜』(2019年)
COURTESY OF APPLE TV+
ヘイリー・スタインフェルド演じるエミリー・ディキンソンがラップミュージックに合わせてトワークを踊り、ウィズ・カリファが死神として登場する――このシーンからわかるように、『ディキンスン』は歴史的な正確さからはかけ離れているかもしれない。しかし、少なくとも衣装は当時の時代背景に合ったものが使われている。
本シリーズは、のちに高く評価される詩人エミリー・ディキンソンの視点を通して、性別の役割、性的アイデンティティ、芸術的表現といったテーマを描いている。物語の舞台は『ブリジャートン家』と同じ時代だが、ロンドンではなくアメリカで展開される。
『ディキンスン』は歴史的な時代設定をベースにしながらも、現代の音楽やセリフ回し、カルチャーを大胆にミックスしており、昔と今がユニークに溶け合った新感覚の時代劇に仕上がっている。
※日本での配信情報:Apple TV+で配信中
06『ダウントン・アビー』(2010年)
COURTESY OF EVERETT COLLECTION
『ブリジャートン家』が19世紀初頭を舞台にしているのに対し、『ダウントン・アビー』はその約100年後、20世紀初頭のイギリスが舞台となっている。この英国ドラマは、架空の貴族・クローリー家とその屋敷で働く使用人たちの生活を描き、数々のスキャンダルや階級社会の葛藤、実際の歴史的出来事が物語に織り込まれている。
2010年に初めて放送されるやいなや高い評価を受け、のちに映画『ダウントン・アビー』(2019年)と『ダウントン・アビー/新たなる時代』(2022年)の2本が公開。さらに現在、3作目の映画も制作中とされている。
物語は1912年、タイタニック号の沈没から幕を開ける。船に乗っていたクローリー家の相続人が命を落としたことで、一家は後継者不在という深刻な事態に直面し、家の未来を揺るがす展開が始まる。
※日本での配信情報:Hulu、U-NEXT、PrimeVideoで配信中
07『ゴシップガール』(2007年)
ANDREW ECCLES/THE CW/COURTESY EVERETT COLLECTION
『ブリジャートン家』の鍵を握るレディ・ホイッスルダウンは、今や誰もが知るゴシップコラムニストだが、彼女が登場するよりも前に、すでに“ゴシップの女王”として君臨していた人物がいた。それが『ゴシップガール』だ。
このドラマは、ブレイク・ライヴリー、ペン・バッジリー、チェイス・クロフォード、レイトン・ミースターなど、現在も活躍するスターたちの出世作となった。物語は、ニューヨークのアッパー・イースト・サイドにある名門私立校に通う6人のティーンエイジャーたちのスキャンダラスな日常が描かれ、匿名のコラムニストが彼らの青春時代から20代前半までを執拗に暴いていくというストーリーとなっている。
※日本での配信情報:Netflix、hulu、U-NEXT、PrimeVideoで配信中
08『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』(2022年)
BARBARA NITKE/HBO
『ブリジャートン家』がロンドンの上流階級を描いているのに対し、本作は、同じ19世紀を舞台にニューヨークの超富裕層たちの暮らしを描いている。本シリーズには、シンシア・ニクソン、クリスティーン・バランスキー、キャリー・クーン、モーガン・スペクター、ルイーザ・ジェイコブソン、デネー・ベントンといった実力派俳優が出演。
舞台は1880年代のニューヨーク。物語は、鉄道業で財を成した新興の富豪ラッセル家と、伝統ある旧家ヴァン・ライン家との間で繰り広げられる対立と駆け引きを中心に展開していく。新旧の価値観がぶつかり合う時代の中で、上流社会の人間関係や野望が鮮やかに描かれている。最新シーズンとなるシーズン3も配信中。
※日本での配信情報:U-NEXTで独占見放題配信中
09『ヴァニティ・フェア~燃ゆる欲望~』(2018年)
COURTESY OF EVERETT COLLECTION
『ブリジャートン家』の俳優たちが、摂政時代のロンドンを舞台にした華やかな役柄とはまた違う一面を見せているのも、ファンにとっては楽しみのひとつだ。たとえば、エロイーズ・ブリジャートン役でおなじみのクローディア・ジェシーは、2018年のドラマシリーズ『ヴァニティ・フェア~燃ゆる欲望~』にも出演している。
このシリーズは、ウィリアム・メイクピース・サッカレーの同名小説を原作とし、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(2022年)でも知られるオリヴィア・クックが主人公ベッキー・シャープを演じている。物語は1800年代初頭、ナポレオン戦争のさなかを背景に、貧しい境遇から抜け出し、イギリスの上流社会へと食い込もうと奮闘する若い女性の野心と生きざまを描いている。
※日本での配信情報:2025年7月9日現在、日本での配信サービスは確認されていません
10『サンディトン』(2019年)
COURTESY OF EVERETT COLLECTION
ヤングアダルト小説のティーンのカリスマ的存在からエミー賞候補俳優へと成長したテオ・ジェームズは、ローズ・ウィリアムズとともにドラマ『サンディトン』に出演している。本作は、ジェーン・オースティンが亡くなる数ヶ月前に執筆した未完の同名小説をもとにした時代劇だ。
物語は、ウィリアムズ演じるシャーロット・ヘイウッドが新たな人生を始めるため、静かな海辺の村・サンディトンに移り住む。そこで出会うのが、テオ・ジェームズ演じるシドニー・パーカー。彼はこの小さな村を、上流階級向けの高級リゾート地へと生まれ変わらせようという野心を抱いている。
『ブリジャートン家』と同様に、『サンディトン』も摂政時代のイングランドを舞台にしており、恋愛、階級、野望が交錯する華やかな世界が描かれている。
※日本での配信情報:Hulu、U-NEXTで配信中
11『REIGN/クイーン・メアリー』(2013年)
COURTESY OF EVERETT COLLECTION
ローズ・ウィリアムズは、歴史ドラマ『REIGN/クイーン・メアリー』にも主要キャストとして出演しており、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(2005年)で知られるアデレード・ケインをはじめ、トビー・レグボ、ミーガン・フォローズ、トランス・クームズらと共演している。
物語は、スコットランド女王メアリー(演:ケイン)が、フランス国王の息子フランシス王子(演:レグボ)との政略結婚を成立させるためにフランスへ渡るところから始まる。次第に2人は惹かれ合っていくが、メアリーはフランシスの異母兄弟であるバッシュ(演:クーム)にも心を動かされ、三角関係に発展。恋と政治が絡み合う、波乱の展開が描かれている。
※日本での配信情報:2025年7月9日現在、日本での配信サービスは確認されていません
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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