ハリウッド映画『F1/エフワン』とF1設立75周年、聖地シルバーストンで祝う

イギリス、シルバーストン・サーキットでF1が初めて開催されてから75周年を迎えた今年、F1はその節目を祝った。そんな中、先週末にその歴史的サーキット、シルバーストンでF1イギリスGPが開催された。
モータースポーツのメッカとしてのシルバーストン・サーキットの不朽の地位を示す象徴的なイベントであり、F1チームの多くが今なお英国を拠点としている。アストンマーティンF1のファクトリーはシルバーストン・サーキットの隣に位置し、キャデラックのような新規参入メーカーでさえ、F1オペレーションの拠点としてシルバーストンを選んでいる。
ブラッド・ピット主演、ジェリー・ブラッカイマー製作による『F1/エフワン』劇場公開の翌週末にF1イギリスGPが開催されたことも、F1を代表するサーキットが現代も大きな意味を持つサーキットとして機能していることを表している。
『F1/エフワン』公開の話題に加え、F1イギリスGP土曜日には俳優のキアヌ・リーブスがパドックで目撃され、キャデラックのF1参入を追うドキュメンタリーシリーズの素材を収集していた。モータースポーツ愛好家として知られるリーブスは、F1を楽しむ他の著名な訪問者たちに加わった。
一方、トム・クルーズが『デイズ・オブ・サンダー』の続編でコール・トリクル役を再演することについて、パラマウントと協議中であるとの報道が浮上している。詳細は明かされていないが、クルーズは協議が進行中であることを認め、1990年のNASCARレース映画の復活について憶測を呼んでいる。
クルーズは先日ロンドンで開催された『F1/エフワン』プレミアでブラッド・ピットと共に姿を現した。これは映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』以来、公の場で再会した初めての機会であった。
※NASCAR(ナスカー)とは、National Association for Stock Car Auto Racingの略称で、アメリカ最大のモータースポーツのこと。
映画『F1/エフワン』は世界興行収入で爆発的なスタートを切った。映画『トップガン マーヴェリック』の監督ジョセフ・コシンスキーと、名プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが再タッグを組んだ本作は、かつてF1で活躍した伝説のレーサー、ソニー・ヘイズ(演:ブラッド・ピット)が現役復帰し、新星ドライバーのジョシュア・ピアース(演:ダムソン・イドリス)を指導しながらレースに挑む姿を描く師弟ドラマとなっている。
F1カナダGP後のニューヨークでのプレミアに続き、F1オーストリアGPに先立って世界で劇場公開がスタートした。
映画『F1/エフワン』の興行収入は公開初週末で、米国内と全世界で1億4,400万ドル(約210億円)を突破。ピットの長年のキャリアにおける世界興行収入トップとなった(インフレ調整前)。アップル製作の映画としては最大のデビューを記録した。
また本作は、批評家と観客の両方から好評を得ている。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で観客から97%のスコア、批評家からは83%のスコアを獲得している。F1がグローバルな足跡を拡大する中、エンターテインメント業界との連携を深め、映画興行とレースの両面で成功を収めている。
イギリスならではの気まぐれな天候にも関わらず、F1イギリスGPには、映画、音楽、スポーツ界のスターたちがシルバーストンに集結した。
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