『ファンタスティック4』全米初登場1位で158億円、マーベル快進撃!7月25日から27日の全米興行収入トップ20

ジョセフ・クイン演じるジョニー・ストーム『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』Courtesy of 20th Century Studios/Marvel
ジョセフ・クイン演じるジョニー・ストーム『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』Courtesy of 20th Century Studios/Marvel
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 MCU版『ファンタスティック4』、シリーズ最高の滑り出しに

マーベル・スタジオによる新作映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が、全米で1億1800万ドル(約158億円)、全世界で2億1800万ドル(約345億円)を稼ぎ出し、好調なスタートを切った。長らく休眠状態にあった本シリーズだが、今回のリブートはマーベルにとってもファンにとっても大きな勝利となった。

これまで20世紀フォックスが手がけていた同シリーズは、今回初めてマーベル・スタジオが製作を担当。ここ数年、作品の不振が続いていたマーベルにとって、『デッドプール&ウルヴァリン』以外で久々のヒットとなった。

『スーパーマン』に並ぶ好成績、初日76億円超え

映画『スーパーマン』(2025)より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection
映画『スーパーマン』(2025)より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection

本作のオープニング成績は、DCとワーナー・ブラザースによる新作『スーパーマン』の2億2000万ドル(約348億円)とほぼ同等である。特に初日は5700万ドル(約76億円)を記録し、週末の全米興収は1億2000万〜1億2500万ドル(約161〜168億円)に達するとの予測もあったが、結果は1億1800万ドルで着地した。

観客動員の伸び悩みは見られたものの、マーベルにとっては2019年以降で最高水準のオープニング成績となっており、好調な滑り出しである。

原点回帰が奏功 1960年代風の映像とキャラクター重視が高評価

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より 写真:Courtesy of 20th Century Studios/Marvel Studios
映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より 写真:Courtesy of 20th Century Studios/Marvel Studios

物語は、天才科学者リード・リチャーズ(演:ペドロ・パスカル)とその妻スー・ストーム(演:ヴァネッサ・カービー)、その弟ジョニー(演:ジョセフ・クイン)、友人ベン・グリム(演:エボン・モス=バクラック)が宇宙探査中に異常な宇宙嵐に巻き込まれ、超能力を得て地球に戻るところから始まる。彼らはすでに世界的ヒーローとなっているが、シルバーサーファー(演:ジュリア・ガーナー)の警告により、地球滅亡の危機を回避すべく再び宇宙へと向かう。

1960年代のレトロな映像美と、過剰なCG演出に頼らずキャラクターに焦点を当てた展開が評価されており、観客スコアはRotten Tomatoesで93%、CinemaScoreではA−を獲得している。

米『ハリウッド・リポーター』の批評家デヴィッド・ルーニーは、「過去の失敗から学び、キャラクターを中心に据えた演出が作品に新鮮味を与えている」と評している。

ディズニー、2025年の世界興収4740億円突破へ

本作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)第37作目にして、全米で初登場1位となった作品である。これによりディズニーは、2025年の世界興行収入30億ドル(約4740億円)突破を達成した初のスタジオとなった。

その他の注目作の動向

2025年7月25日〜27日 全米週末興行収入ランキング トップ20(推定)

順位作品名(邦題)配給会社劇場数推定週末興収変動率累計興収
1位ファンタスティック4:ファースト・ステップディズニー4,125館1億1800万ドル(約158億円)1億1800万ドル(約158億円)
2位スーパーマンワーナー・ブラザース3,930館2486万ドル(約33億円)−57%2億8950万ドル(約388億円)
3位ジュラシック・ワールド/復活の大地ユニバーサル3,550館1300万ドル(約17億円)−45%3億0151万ドル(約404億円)
4位F1/エフワンワーナー・ブラザース2,615館620万ドル(約8.3億円)−37%1億6555万ドル(約222億円)
5位スマーフ(リブート)パラマウント3,504館540万ドル(約7.2億円)−51%2278万ドル(約30億円)
6位ラストサマー(リメイク)ソニー3,206館510万ドル(約6.8億円)−60%2355万ドル(約31.5億円)
7位ヒックとドラゴン(再上映)ユニバーサル2,346館280万ドル(約3.8億円)−48%2億5700万ドル(約344億円)
8位Eddington(原題)A242,065館166万ドル(約2.2億円)−62%810万ドル(約11億円)
9位サイヤーラ(インド映画)ヤシュ・ラージ・フィルムズ215館128万ドル(約1.7億円)+65%324万ドル(約4.3億円)
10位オー、ハイ!ソニー・クラシックス866館113万ドル(約1.5億円)113万ドル(約1.5億円)
11位The Home(原題)ロードサイド・アトラクションズ1,015館100万ドル(約1.3億円)100万ドル(約1.3億円)
12位星つなぎのエリオディズニー1,040館95万ドル(約1.3億円)−55%7146万ドル(約95.7億円)
13位リロ&スティッチ(再上映)ディズニー785館91万ドル(約1.2億円)−43%4億2022万ドル(約563億円)
14位28年後…ソニー517館56万ドル(約7500万円)−57%7001万ドル(約93.8億円)
15位Sorry, Baby(原題)A24338館40万ドル(約5400万円)+59%160万ドル(約2.1億円)
16位ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングパラマウント303館38万ドル(約5100万円)−55%1億9667万ドル(約264億円)
17位House on Eden(原題)IFC Films600館31万ドル(約4200万円)31万ドル(約4200万円)
18位Hari Hara Veera Mallu: Part 1 Sword vs Spirit(原題)プラティャンギラ・シネマズ590館25万ドル(約3400万円)117万ドル(約1.6億円)
19位サンダーボルツ*(再上映 or 限定上映)ディズニー45館15万ドル(約2000万円)+883%1億9012万ドル(約255億円)
20位Materialists(原題)A24132館12万ドル(約1700万円)−65%3631万ドル(約48.6億円)

※興行成績データ出典:Comscore(2025年7月25日〜27日)
※為替レートは1ドル=134円で換算(概算)
※劇場数や興収は推定値であり、確定値は週明けに更新される可能性あり

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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