史上最年少エミー賞候補!オーウェン・クーパー『アドレセンス』米紙独占インタビュー|15歳の天才が役作りと撮影秘話を語る

『アドレセンス』でエミー賞に史上最年少でノミネートされたオーウェン・クーパー Courtesy of Netflix
『アドレセンス』でエミー賞に史上最年少でノミネートされたオーウェン・クーパー Courtesy of Netflix
スポンサーリンク

7月15日、ドラマ『アドレセンス』に出演した15歳のオーウェン・クーパーがリミテッド/アンソロジーシリーズ部門の助演男優賞にノミネートされ、史上最年少のエミー賞候補者となった。この日、クーパーはいつも通り学校に登校しており、授業後はエミー賞候補が発表される時間まで待機していたという。

クーパーは「その時はリビングにいたんだけど、まだニュースを見ていないのに、みんなから電話がかかってきてノミネートを知ったんです。ネタバレされちゃって、ちょっと困りました」と米『ハリウッド・リポーター』のインタビューで語った。

ジャック・ソーンスティーヴン・グレアムが制作したNetflixドラマ『アドレセンス』で、クーパーは女性差別的な感情を抱き、家族に悲劇をもたらす13歳の少年ジェイミー・ミラーを演じた。第3話では、ミラーと臨床心理士ブリオニー・アリストン(演:エリン・ドハティ)の緊迫した対話の中で、ジェイミーが交際を申し込んだ少女に拒絶されたことから、女性嫌悪を募らせていった経緯が明かされる。

エリン・ドハーティ、オーウェン・クーパー、Netflixシリーズ『アドレセンス』写真:Courtesy of Ben Blackall/Netflix
エリン・ドハーティ、オーウェン・クーパー、Netflixシリーズ『アドレセンス』より 写真:Courtesy of Ben Blackall/Netflix

クーパーは同作に対する同級生の反応や、同作のメッセージ、そしてエミー賞関連のキャンペーン活動で会いたいスターについて、米『ハリウッド・リポーター』に語った。

――ドラマのプロモーションをしながら学校に通うのはどのような感じでしたか?

友達は変わっていませんが、(初回配信後の)初日はお祭り騒ぎの状態でした。今は全然大丈夫です。

――このドラマや作品内での少年たちの解釈、そして彼らがオンライン文化にどう影響されるかについて、同級生から何か聞きましたか?

もちろん、少年がナイフで人を刺す事件や、ネット上でのいじめについては知っていましたが、そこまで深くは知りませんでした。僕は幸運なことにネットいじめを受けたことはないし、僕が誰かをいじめることもありません。僕の同級生の間でも、そういったいじめを聞いたことはないです。ただ、イギリスではナイフを使った犯罪が多いので、『アドレセンス』は多くの家庭に衝撃を与えました。

――これが初めてのメインの役でしたが、どのような準備をしましたか?

フィリップ・バランティーニ監督が)「全てワンショットで撮影する」と言ったとき、僕は1つのシーンか1つのエピソードのことだと思ったのですが、実は「全4話を通してワンショットで撮影する」という意味だったんです。このドラマに出演できることにすごくワクワクしていたのに、それを聞いた途端とても緊張しました。

台本を受け取るとすぐに自分の部屋に入り、全ての部分にマーカーを引いて、夜中の1時頃まで(リハーサルを)続けました。僕がミスをして台無しにしたくなかったんです。でも、幸いそんなミスは一度もありませんでした。僕は役に対して、メンタル面というより、台本をしっかりこなす準備をしたのです。

Netflix『アドレセンス』の撮影風景 写真: COURTESY OF BEN BLACKALL/NETFLIX
Netflix『アドレセンス』の撮影風景 写真: COURTESY OF BEN BLACKALL/NETFLIX

第3話を先に撮影したので、最後までしっかり演じられるか心配でした。台本を読んでいると自分のセリフが延々と続くので、いつ終わるのかと思いました。セリフが長すぎて泣きそうになりましたよ(笑)。精神的にも僕はジェイミーとはかけ離れているので、とても苦労しました。エリンの前に立って「あれは何だったの、あれは何だったの?」と聞くシーンは、リハーサルでなかなかできませんでした。一瞬一瞬が苦痛で、居心地が悪いと感じていましたが、最終的には慣れました。

――撮影が終わったとき、「この役から離れられる」と感じましたか?それとも役がずっとそばにいる感じでしたか?

ジェイミーは僕から離れたと感じました。彼はあまり良い人ではないので、僕のそばにいなくて良かったです。スティーヴンは「役から元の自分に戻るのに5分ほどかかる」と言っていましたが、僕はアクションがかかる前とカットがかかった後は、すぐに元の自分に戻ります。

第3話で窓を叩いて外に出て行く場面では、ドアから出るとすぐに付き添いのスタッフが水のボトルを持って立ってくれていました。第1話では、カメラが向いていない時もアクションからカットまでずっと役になりきっていましたが、カットがかかるとすぐ元の自分になりました。

――『アドレセンス』のラスト、ジェイミーと家族の結末についてどう思いましたか?

そのシーンに僕は少ししか出演していませんが、僕の一番好きなエピソードです。今後僕がこのドラマを観るなら、第4話だけ観ると思います。第4話は全編大好きなので。最後のシーン(父親がジェイミーのベッドにテディベアを寝かせるシーン)はとても悲しいですが、このドラマ全体を通して一番好きです。

スティーヴンとクリスティン(クリスティン・トレマルコ/ジェイミーの母マンダ役)と、アメリー(アメリー・ピース/ジェイミーの姉リサ役)の演技は本当に素晴らしかったです。結末も見事で、そこに至るまでの全てがすばらしい。

スティーヴン・グレアム、オーウェン・クーパー、Netflixシリーズ『アドレセンス』写真:Courtesy of Netflix
スティーヴン・グレアム、オーウェン・クーパー、Netflixシリーズ『アドレセンス』より 写真:Courtesy of Netflix

ドラマの構成もかなり巧みだと思います。第1話は逮捕について、第2話は学校への影響について、第3話はジェイミーへの影響について、そして第4話は家族への影響について描かれます。第4話が最も重要で、「親は子どもたちと対話すべきで、子どもを孤独にしてはいけない」という教訓を教えてくれます。

――エミー賞のキャンペーン活動にあたり、何か準備するように言われましたか?

実は、このインタビューの前に(チームのスタッフと)少し話しただけなので、何を準備すればいいのかよく分かっていません。ただ、(授賞式では)たくさんの人と会い、たくさん料理を食べ、楽しい夜を過ごすということは分かっています。いろいろな人たちに会うのが待ちきれません。

――特に会いたいと思っている人はいますか?

僕の一番好きな俳優であるジェイク・ギレンホール、それからペドロ・パスカルゲイリー・オールドマンです。他にもたくさんいます。

オーウェン・クーパー、Netflix『アドレセンス』より 写真:COURTESY OF NETFLIX
オーウェン・クーパー、Netflix『アドレセンス』より 写真:COURTESY OF NETFLIX

――今後、どのような役に挑戦したいですか?

特に演じたい役にこだわりはありません。ただ、すばらしい俳優や監督たち――トム・ホランドや、レオナルド・ディカプリオブラッド・ピットジェイク・ギレンホール、そしてもちろんヒュー・ジャックマン——そういう大物俳優たちと仕事がしたいです。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿