アンシュル・チョウハン監督『TIGER』、釜山国際映画祭2025「ビジョン・アジア」部門でワールド・プレミア上映決定!

『TIGER』、釜山国際映画祭2025で世界初上映へ
インド出身の映画監督 アンシュル・チョウハン(ANSHUL CHAUHAN)が監督・脚本を務めた最新作『TIGER』が、2025年に開催される 第30回釜山国際映画祭の「ビジョン・アジア(Vision-Asia)」部門に正式出品され、ワールド・プレミア上映を行うことが決定した。
東京のLGBTQ+コミュニティを描くヒューマンドラマ
『TIGER』は、東京のLGBTQ+コミュニティにおける実体験をもとにしたヒューマンドラマ。
主人公は、35歳のゲイのマッサージ師・大河(タイガ)。年齢を重ねていく中で抱える孤独や社会的偏見、そして“普通の家族”を求める気持ちと現実とのギャップを描き出す。
日本社会に根強く存在する「家族の価値観」と個人の自由の対立を背景に、同性愛者たちが直面する難しい選択と感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆に表現している。
実力派キャストが集結
- 主人公・大河役:川口高志(新国立劇場演劇研修所出身)
- 大河の姉役:野波麻帆
- 大河の人生のパートナー役:遠藤雄弥
俳優たちのリアルな掛け合いが作品の力強さへと昇華され、観る者を強く引き込む仕上がりとなっている。
アンシュル・チョウハン監督の歩み
『TIGER』の監督・脚本を務めるアンシュル・チョウハンは、日本とロサンゼルスを拠点に活動する映画監督。
- 長編2作目『コントラ』では、エストニアのタリン・ブラックナイト映画祭で邦画初の2冠を達成。
- 北米最大の日本映画祭 ジャパン・カッツでは「大林賞」を受賞。
- 長編3作目『赦し』(2022)は、釜山国際映画祭「キム・ジソク賞」部門でワールド・プレミア上映。
現在は Creative Artists Agency(CAA)に所属し、北米をはじめとする海外プロジェクトにも精力的に取り組んでいる。
第30回釜山国際映画祭の新しい試み
記念すべき30周年を迎える 釜山国際映画祭2025 は、映画祭の国際的地位向上を目指し大規模な改革を実施。
「ビジョン(Vision)」部門の中に、新たに 「ビジョン・アジア(Vision-Asia)」と「ビジョン・コリア(Vision-Korea)」の2つのセクションを設け、アジア映画の多様性をより広く紹介していく。
『TIGER』は、新設された「ビジョン・アジア」部門での上映が決定しており、アンシュル・チョウハン監督もオープニング・セレモニーおよび公式上映に登壇予定 だ。
『TIGER』作品情報
タイトル:『TIGER』
脚本・監督:アンシュル・チョウハン
キャスト:川口高志、野波麻帆、遠藤雄弥 ほか
あらすじ
現代の東京。35歳のゲイ・大河は、理想からかけ離れた孤独な日々を送っている。
フリーのマッサージ師として働きながら、ゲイ・ポルノのオーディションを受け、クラブや発展場、出会い系アプリで刹那的な繋がりを求める毎日。
ある日、姉から「父親の癌が悪化した」と知らされ実家に戻るが、家族の遺産相続を巡り対立が勃発。姉は「家族を持たないゲイの弟に平等な遺産を分ける資格はない」と考え、不満を大河にぶつける。
“普通の家族”を求め葛藤する大河。しかし現実との乖離に追い詰められた彼は、やがて衝撃的な行動に出る──。
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