ディディの有罪が確定、50ヶ月の拘禁刑に|裁判と今後の展開

ショーン・“ディディ”・コームズに対する暴行訴訟の大半は却下されている
ショーン・”ディディ”・コムズ(2023年)写真:Nathan Congleton/NBC via Getty Images
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ディディ裁判、注目の判決は?

現地時間金曜日、連邦裁判所は音楽プロデューサーのショーン・“ディディ”・コムズに50ヶ月の拘禁刑を宣告した。

ディディは売春を目的とした人身移送に関して有罪判決を受けた。刑罰には拘禁に加え、50万ドル(約7370万円)の罰金支払いおよび刑期終了後5年間の保護観察が含まれる。

今回の判決は検察側の求刑した11年3ヶ月から大幅に軽減された形だ。

ディディ本人のコメント

判決が言い渡された金曜日、ディディは裁判所で涙ながらに反省の弁を語った。白髪混じりの頭髪に質素な白セーター姿で、言葉を詰まらせながら被害女性に謝罪するその姿は、バッド・ボーイズ・レコード創業者として一時代を築いた大物プロデューサーのイメージとはかけ離れていた。

ディディは自分の子供達と母親にも謝罪した。そこで彼は「過去を変えることはできないが未来を変えることはできる」と述べた上で、「許してほしい、もう一度父親、そして息子にしてほしい」と涙ながらに述べた。そして彼は、息子たちの存在があるからこそ、「二度と誰かを傷つけることはしない。反省している」とも語った。

裁判での争点

なお、金曜日、ディディの弁護団は最後のあがきとばかりに情状酌量を求めた。弁護側はディディ自身が起訴されてから自身の経営する会社を失ったことなどを挙げ、十分な社会的制裁を受けたと主張した。さらに、弁護団は刑期を決定する際に参照される保護観察官が執筆した意見書にも意義を申し立てた。

弁護側は公判中、一貫して争点となっていた「売春」行為の定義を狭く解釈し、減刑の根拠とした。彼らは、ディディ本人が「フリーク・オフ」において性的サービスや経済的利益を受けたわけではないため、それが売春に相当しないとして14ヶ月以上の刑期は不当だと抗弁していた。

こうした弁護側の尽力もあり、最大で20年の拘禁刑となる可能性があった中、ディディは大幅な減刑を勝ち取った。

今後の展開は?

当のディディは今週裁判官に宛てた手紙で「精神的なリセット」を遂げたと訴えた。彼は「自分がいかに壊れているか」に気付かされたとし、二度とかつてのような過ちを繰り返さないとした。

より重大な人身売買や金銭目的の恐喝容疑ではすでに無罪が確定しているため、ディディの刑事裁判はこれでひと段落する。しかし、彼は依然として多くの民事訴訟を抱えているため、当分の間、騒動は続きそうだ。

※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら

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