テイラー・スウィフト、新作アルバムの制作秘話と婚約について語る——「今作は光の舞台」

テイラー・スウィフト、2025年10月6日(現地時間)『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』より 写真:Todd Owyoung/NBC
テイラー・スウィフト、2025年10月6日(現地時間)『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』より 写真:Todd Owyoung/NBC
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ポップ界の女王テイラー・スウィフトが、アメリカの深夜番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』に華麗に復帰した。目的はもちろん、スウィフトの最新アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール(The Life of a Showgirl)』のプロモーションである。

スパンコールがきらめくシルバーのドレスに身を包み登場したスウィフトは、ファロンと温かいハグを交わしたあと、ステージ裏の物語を語り始めた。オープニングではファロン自身が、スウィフトの最新シングル“The Fate of Ophelia”に合わせてショーマンさながらに踊り出し、スタジオの空気は一気に華やいだ。

婚約エピソードと「プロポーズの裏話」

トークの中でスウィフトは、NFLのカンザスシティ・チーフスのスター選手トラビス・ケルシーとの婚約についても言及した。ファロンが「指輪の輝きで目がくらみそうだ」と冗談を飛ばすと、スウィフトはうれしそうにその指輪をカメラに向けて披露した。スウィフトは「トラビスのポッドキャスト『New Heights』に出演していたのは、実は裏庭のプロポーズ準備に気づかないための“作戦”だったの」と茶目っ気たっぷりに明かし、観客を笑わせた。

婚約を発表したトラビス・ケルシーとテイラー・スウィフト(現地時間8月26日)写真: Taylor Swift/Instagram
婚約を発表したトラビス・ケルシーとテイラー・スウィフト(現地時間8月26日)写真: Taylor Swift/Instagram

噂の真相をゲームで一刀両断

続くコーナーでは、世間を賑わせる数々の噂をゲーム形式で検証した。親友セレーナ・ゴメスの結婚式で「自分より先に結婚した」と冗談を言ったという報道については「そんなこと言ってないわ。あの場はセレーナのためのものよ」ときっぱり否定した。

また、2025年のスーパーボウルハーフタイムショー出演を断ったのは「映像の所有権を巡る対立」だったのでは、という憶測にも「違う」と明快に答えた。さらに「私はいま、“あのフィールド”でプレーする人に恋しているの」と微笑み、ケルシーへの愛を隠さなかった。

エド・シーランとの友情

噂の中で唯一“真実”だったのは、エド・シーランがスウィフトの婚約をニュースで知ったという話だ。「エドは、スマホを持っていないの」とスウィフトが説明し、観客の笑いを誘う。シーランとはいまでも大切な関係であると強調しつつ、「エドとFaceTimeに至るまでのプロセスがすごく複雑で、つい連絡を忘れちゃうの」と語った。

(左から)エド・シーラン、テイラー・スウィフト 写真:Anna Webber/Getty
(左から)エド・シーラン、テイラー・スウィフト 写真:Anna Webber/Getty

最近のお気に入りとインスピレーション

「最近の○○」をテーマにしたトークでは、最後に送ったメッセージはもちろんセレーナ・ゴメス宛だったことを明かした。最近観た映画はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』。出演するチェイス・インフィニティテヤナ・テイラーの演技を絶賛し、「同じ時代にポール(・トーマス・アンダーソン)が存在していることが幸せ」と熱を込めた。

最後に聴いた曲はテイト・マクレーの最新シングル“TIT FOR TAT”。そして最後に聴いた自分の曲は前作『The Tortured Poets Department』(2024年)で、「新しいアルバムを出すたびに、前作をフルで聴くのが恒例なの」と語った。

『ショーガール』時代の幕開け

今回の出演は、スウィフトにとって『ザ・トゥナイト・ショー』7度目の登場である。ロックバンド「ザ・フォーマット」が音楽ゲストとして出演したが、スウィフトとファロンは新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール(The Life of a Showgirl)』収録曲をともに聴きながらその制作背景を語った。観客は“Opalite”、“Wood”、“The Fate of Ophelia”を合唱した。スウィフトは「“Wood”は最初はもっと innocent(無邪気)な曲だったの」と笑いを交えた。

「このアルバムは、私の人生の“いま”ともっとも共鳴している作品だと思う」とスウィフトは語る。「前作『The Tortured Poets Department』が“心の迷宮”だったとすれば、今作は“光の舞台”なのかもしれない」

映画的世界観と驚異的な成功

アルバムはスウィフト自身がプロデュースし、マックス・マーティン、シェルバックと共に制作した。初日だけで270万枚を売り上げ、自己最高記録を更新した。音楽的には『evermore』(2020年)と『Midnights』(2022年)の間にあるような、成熟したポップの進化形である。

さらにスウィフトは週末に「アルバムと連動した映像作品」を公開した。リード曲“The Fate of Ophelia”のミュージックビデオを先行上映し、自身が監督を務め、撮影はアカデミー賞候補のロドリゴ・プリエト、振付は『The Eras Tour』でも知られるマンディ・ムーアが手がけた。

この作品は映画でもドキュメンタリーでもない独自の形式で公開され、北米で約3300万ドル(約48億円)、世界で計4600万ドル(約68億円)の興行収入を記録。まさに“ショーガール時代”の幕開けを告げる、スウィフトの新たな頂点である。

※2025年10月8日時点の為替レートで換算

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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