忌野清志郎のドキュメンタリー映画が製作決定――RCサクセション55周年、伝説のロッカーの軌跡をたどる
ロックバンド「RCサクセション」のボーカルで、2009年に58歳で早逝した忌野清志郎のドキュメンタリー映画(タイトル未定)が製作されることになった。
「雨あがりの夜空に」、「スローバラード」など数多くの名曲を生み出し、日本のロック史にその名を刻んだRCサクセション、忌野清志郎は今年がデビュー55周年に当たる。これを記念し、名盤とされる1976年「シングル・マン」のデラックス・エディションやカプセルトイの発売などさまざまな記念企画が展開されており、忌野のドキュメンタリー映画はその集大成となりそうだ。
忌野清志郎は1968年にRCサクセションを結成し、1970年「宝くじは買わない」でデビュー。デヴィッド・ボウイらの影響を受けたとされる独特のメイクや促音を強調する歌唱法で、精力的なライブ活動を中心に人気を集めた。
1982年に坂本龍一とのユニットで発売した「い・け・な・いルージュマジック」は、資生堂のCMソングに起用され大ヒット。1991年にRCサクセションが無期限活動休止を発表して以降もソロとして活躍を続けた。同年に細野晴臣、坂本冬美とのユニット「HIS」を結成するなど多彩な展開でファンを魅了した。
【動画】「い・け・な・いルージュマジック」
1994年、竹中直人監督の映画『119』では音楽監督を務め、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。映画『お墓と離婚』(1993)、『チキン・ハート』(2002)など俳優としても独特の存在感を示した。
ドキュメンタリー映画は、『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』(2024)の相原裕美氏が監督を務める。構成や展開などの詳細は明かされていないが、希代のロックミュージシャンの輝かしい足跡に迫る、濃密な作品になることが期待される。公開は2026年秋を予定している。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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