Netflix映画『フランケンシュタイン』本予告が解禁 ── ギレルモ・デル・トロ監督の名作&おすすめ関連作も紹介

Netflix映画『フランケンシュタイン』が、いよいよ10月24日(金)より一部劇場で先行公開される(※配信開始は11月7日)。監督は、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞®を受賞したギレルモ・デル・トロ。メアリー・シェリーによる原典を新たな解釈で再構築し、古典文学とダークファンタジーの融合を試みた渾身の一作だ。
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▼魂を持った“怪物”の物語が、いま再び蘇る
公開された本予告は、科学者ヴィクター・フランケンシュタインが生み出した“怪物”の独白から始まる。雷鳴、豪雨、そして死の静寂を破る誕生の瞬間――。断片的な記憶の中で、創造主への執念に駆られた“怪物”は、やがて「ヴィクター・フランケンシュタイン」という名をたどる。
映画『フランケンシュタイン』本予告
あわせて解禁となった場面写真では、研究所にひとり佇むヴィクター(演:オスカー・アイザック)の姿、そして陰影の中から覗く“怪物”(演:ジェイコブ・エロルディ)の不気味な表情が印象的に切り取られている。また、ティファニーのジュエリーを纏い気高く輝くエリザベス(演:ミア・ゴス)の姿、純真だったヴィクターの幼少期の情景も映し出され、彼を破滅の道へと導いた“運命の起点”が静かに浮かび上がる。
映画『フランケンシュタイン』追加場面写真
▼豪華キャストが織りなす“破滅の叙事詩”
ヴィクター役を務めるのは、『スター・ウォーズ』シリーズなどで知られるオスカー・アイザック。そして、“怪物”を演じるのは『Saltburn』で注目を集めた気鋭ジェイコブ・エロルディ。さらに、ホラー映画『X エックス』3部作のミア・ゴスがヴィクターの運命を変えるエリザベス役として登場する。ギレルモ・デル・トロ作品らしい荘厳で残酷な映像美が、愛と罪、創造と破滅をめぐる壮大な人間ドラマとして描かれている。
▼ギレルモ・デル・トロ監督「私たちは皆、迷子になった怪物」
ギレルモ・デル・トロ監督から、観客に向けメッセージが到着。自身の“怪物たち”への特別な想いを次のように語っている。
「この映画は、7歳でジェームズ・ホエールの『フランケンシュタイン』を初めて観たときから始まった旅を締めくくるものです。ボリス・カーロフの瞳を見て、衝撃が走るように感じ取りました。ゴシックホラーは私にとって教会のような存在で、彼は私の救世主だと。決定的な瞬間でした。
メアリー・シェリーの傑作は、私の魂の中で燃えたぎっている数多くの問いに満ち溢れています。その問いは存在論的で繊細、残酷で破滅的ですが、若者の心だけで燃え上がり、大人や社会だけが答えられると感じるものです。
私にとって、自分が渇望する秘密を握っているのはモンスターたちだけなのです。みなさんの夢の世界にもモンスターたちが現れて、私にそうしてくれたように慰めを与えてくれることを願っています。なぜなら、私たちは皆、迷子になった怪物だからです」
映画『フランケンシュタイン』は、10月24日(金)より一部劇場にて先行公開。
▼これだけは外せない!ギレルモ・デル・トロ作品セレクション
「ゴシックホラーは私にとって教会のような存在」と語るギレルモ・デル・トロは、まさにゴシックホラーやダークファンタジージャンルの名手。初期作からアカデミー賞受賞作まで、デル・トロが監督/製作を手がけた珠玉の5本を紹介する。
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1.『デビルズ・バックボーン』(2001)
スペイン内戦下の孤児院で少年カルロスが体験する、姿なき怨霊“サンティ”の恐怖。ギレルモ・デル・トロ監督×巨匠ペドロ・アルモドバルの製作で贈る、戦慄と哀しみのゴシックホラー。
2.『パンズ・ラビリンス』(2006)
内戦下のスペインで少女オフェリアが迷い込む幻想と残酷が交錯する迷宮の世界。ギレルモ・デル・トロ監督が描く、現実と幻想が溶け合うダークファンタジーの傑作。第79回アカデミー賞では、撮影賞・美術賞・メイクアップ賞の3冠に輝くなど、国際的な評価を得た。
3.『永遠のこどもたち』(2007)
かつての孤児院に戻った母ラウラが、姿を消した息子を探す中で屋敷に潜む“秘密”に迫る。ギレルモ・デル・トロ製作、J・A・バヨナ監督による愛と喪失のダークファンタジー。
4.『クリムゾン・ピーク』(2015)
死者と交信できる娘イーディスが、謎めいた姉弟の住む深紅の屋敷で、恐ろしくも美しい真実に直面する。ギレルモ・デル・トロ監督による究極のゴシック・ロマンス。
5.『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)
声を失った女性と不思議な生きものの禁断の愛を描く、ギレルモ・デル・トロ監督の傑作ファンタジー。美しい映像と音楽で綴る、言葉を超えた愛の物語。第90回アカデミー賞において、作品賞ほか最多4部門で受賞を果たした。
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▼フランケンシュタインを題材にしたおすすめ映画特集
2025年は、ギレルモ・デル・トロ版『フランケンシュタイン』、そして2026年3月には『フランケンシュタインの花嫁』を大胆にアレンジしたマギー・ギレンホール監督作『The Bride!(原題)』(日本公開未定)が公開されるなど、フランケンシュタイン・ブームが到来中。新作に備えて、過去のフランケンシュタイン関連作品をチェックしよう。
1.『フランケンシュタイン』(1931)
「この映画(新作『フランケンシュタイン』)は、7歳でジェームズ・ホエールの『フランケンシュタイン』を初めて観たときから始まった旅を締めくくるものです。ボリス・カーロフの瞳を見て、衝撃が走るように感じ取りました」――ギレルモ・デル・トロ監督
幼きデル・トロ監督に多大なインスピレーションを与えた、伝説のボリス・カーロフ版『フランケンシュタイン』(1931)。まさに、フランケンシュタイン映画の原点といえる伝説的な1本だ。
2.『フランケンシュタイン』(1994)
フランシス・フォード・コッポラ製作、ロバート・デ・ニーロが特殊メイクで怪物役に挑んだ衝撃のゴシックホラー。若き科学者が命を創り出したことで生まれる、愛と憎しみ、悲劇を描いている。
3.『ヴァン・ヘルシング』(2004)
ヒュー・ジャックマン主演。ヴァチカンの密命を受けたモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシングが、狼男やフランケンシュタインと死闘を繰り広げる壮大なアクションアドベンチャー。
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4.『フランケンウィニー』(2012)
愛犬を失った少年が、“禁断の実験”でスパーキーを蘇らせてしまう。ティム・バートン監督が描く、奇妙で切ないストップモーションの感動ファンタジー。
5.『リサ・フランケンシュタイン』(2024)
ゼルダ・ウィリアムズ監督による一風変わったホラーコメディ。80年代を舞台に、不気味で孤独な少女リサが“死体の青年”と奇妙な友情を育む姿を描いている。
ギレルモ・デル・トロ監督が「私たちは皆、迷子になった怪物」と語るように、『フランケンシュタイン』は恐怖だけでなく、孤独と赦しを描く物語として、時代を超えて人々の共感を呼んできた。アクションからコメディまで、多様な解釈で生み出された関連作品をチェックし、モンスターの名匠が2025年に放つ新たな伝説を目撃しよう。
記事/和田 萌
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