エディ・マーフィー、AFI生涯功労賞を受賞へ!黒人俳優4人目の歴史的快挙

エディ・マーフィー 写真:Michael Kovac/Getty Images
エディ・マーフィー 写真:Michael Kovac/Getty Images
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エディ・マーフィーが、映画界における米国最高の栄誉である「AFI生涯功労賞」を受賞することが、アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)の理事会によって発表された。AFI生涯功労賞は、映画界において卓越した業績を残した人物に授与する、米国映画界最高峰の名誉賞である。

授賞式は2026年4月18日、マーフィーの65歳の誕生日から約2週間後に、ドルビー・シアターで開催される予定だ。マーフィーはこの賞を受ける4人目の黒人俳優であり、過去にはシドニー・ポワチエ(1992年)、モーガン・フリーマン(2011年)、デンゼル・ワシントン(2019年)が名を連ねている。

AFI理事会の議長キャスリーン・ケネディは「エディ・マーフィーはアメリカの象徴的存在である。映画、テレビ、スタンドアップコメディと、あらゆる表現領域で道を切り開いてきた彼の多才ぶりには限りがない。半世紀にわたり文化に与えてきた影響は計り知れず、多くのアーティストや観客を鼓舞してきた。第51回AFI生涯功労賞を授与できることを誇りに思う」とコメントしている。

マーフィーが一躍スターの座に駆け上がったのは、1980年代初頭の『サタデー・ナイト・ライブ』である。同番組で人気を確立するや、映画界からのオファーが殺到し、番組の合間に出演した数本の作品が、マーフィーを“80年代でもっとも客を呼べる映画スター”として決定づけた。『48時間』(1982年)、『大逆転』(1983年)、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)がその代表作である。

『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988年)より 写真:Paramount/Photofest
『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988年)より 写真:Paramount/Photofest

その後、数年間はスタンドアップコメディに軸足を置いていたが、再び俳優業に戻ると、『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988年)、『ナッティ・プロフェッサー / クランプ教授の場合』(1996年)など、大人向けの大ヒット作を次々と送り出した。さらに、1998年の『ドクター・ドリトル』や『ムーラン』、2001年の『シュレック』、2003年の『チャーリーと14人のキッズ』など、ファミリー層向けの作品にも活躍の幅を広げていった。

近年は出演作こそ減っているものの、『ドリームガールズ』(2006年)、『ミスター・チャーチ(原題:Mr. Church)』(2016年)、『ルディ・レイ・ムーア』(2019年)では批評家から高い評価を受け、賞レースでも注目を集める存在であり続けている。

アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)は、映像を一つの芸術として擁護・発展させることを使命とする非営利団体である。第51回AFI生涯功労賞トリビュート・ガラの収益はすべて、AFIが行う教育・芸術プログラムの支援に充てられる予定だ。

なお、AFI生涯功労賞の歴代受賞者は以下の通りである。

(左から)スティーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、ドルビー・シアターで開催された第50回AFI生涯功労賞授与式にて(2025年4月26日撮影)写真:Anna Webber/Getty Images for AFI
(左から)スティーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、ドルビー・シアターで開催された第50回AFI生涯功労賞授与式にて(2025年4月26日撮影)写真:Anna Webber/Getty Images for AFI

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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