ディズニー、世界興収60億ドル突破へ 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が記録的ヒットを牽引
映画全体の興行収入は2025年も大きな成長を見せていないが、ディズニーの存在感は際立っている。
ディズニーは12月25日までに、2025年の世界興収が60億ドル(約9,000億円)を突破する見通しだ。火曜日時点での累計は59億6,700万ドルに達しており、その内訳は北米23億1,000万ドル、海外36億5,600万ドルとなっている。
ディズニーが年間60億ドルを突破するのは、パンデミック直前の2019年以来、実に6年ぶり。そもそもコロナ以前でも年間興行収入60億ドル超えは簡単ではなく、2015年以降、この記録を達成したのはディズニーのみだ。今回でディズニーは、2016~2019年、そして2025年と通算5回目の快挙となる。
16本の大作が支えた2025年のディズニーの興行収入

今年のディズニーの成功を支えたのは、16本のワイドリリース作品だ。中でも、世界興収10億ドル超えを果たしたのは次の2作品。
さらにマーベル作品も健闘。
の3作品合計で、世界興収13億ドル超を記録している(※単体で10億ドル突破はなし)。
そのほか、『プレデター:バッドランド』『シャッフル・フライデー』『星つなぎのエリオ』といった作品も、規模は小さいながら全体の興収を押し上げた。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が決定打に

最大の追い風となったのが、ジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』だ。
公開からわずか7日間で世界興収4億5,010万ドルを突破。火曜日単日でも5,100万ドルを稼ぎ出した。
- 北米:累計1億1,900万ドル
- 海外:累計3億3,110万ドル
クリスマス興行収入も『アバター』が独走へ
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、2025年12月25日〜28日の4日間での4日間で7,000万〜7,500万ドルを稼ぐと予想されており、クリスマス興行収入を圧倒的に支配する見込みだ。

同日公開となる新作映画には、
- 『アナコンダ』(ジャック・ブラック、ポール・ラッド主演)
- 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(ティモシー・シャラメ主演)
『Song Sung Blue(原題)』(ヒュー・ジャックマン、ケイト・ハドソン出演)
が名を連ねる。
さらに先週公開組として、『ハウスメイド』『劇場版スポンジ・ボブ 呪われた海賊と大冒険だワワワワワ!』などもホリデー需要を狙っている。
ディズニー、完全復活を印象づける1年に
-1-1024x539.jpg)
2025年の映画業界全体は依然として回復途上にあるが、ディズニーにとっては「完全復活」を強く印象づける1年となった。
『アバター』という最強ブランドを切り札に、再び世界の映画市場を牽引する存在であることを証明した形だ。
※ドル円換算は1ドル=150円で計算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- アバター最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』公開&グッズ特集 ── 炎の戦いと家族の再起描く新章、2025年12月19日公開
- 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』はこうして撮られた ジェームズ・キャメロンが明かす撮影方法と最新技術
- 【カワイイ×おいしい】この冬ホットな映画コラボフード特集|『ズートピア2』『ミニオン』『ハリー・ポッター』など
- 【2025年版】年末年始におすすめの映画10選|家で楽しむ!配信・DVDで今すぐ観られる注目作
- ディズニーが第83回ゴールデングローブ賞で27ノミネート 『ズートピア2』『アバター』最新作ほか話題作が多数候補入り
