第99回キネマ旬報ベスト・テン発表 日本映画第1位は『旅と日々』、主演賞はシム・ウンギョン&吉沢亮
第99回キネマ旬報ベスト・テン(2025年対象作品)が2026年1月29日に発表された。
日本映画ベスト・テン第1位(作品賞)は、三宅唱監督がつげ義春氏の漫画「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を映画化した『旅と日々』が受賞。シム・ウンギョンが主演女優賞に輝き、「素晴らしい賞をいただきありがとうございます。この作品と奇跡的に出合えただけでも幸せなのに、受賞まですることができて本当にうれしいです。『旅と日々』で見られる三宅唱監督の世界観に、世界中の皆さんもきっと魅了されるのではないかと思います」と喜びのコメントを寄せた。

主演男優賞は『国宝』などで吉沢亮が射止め、「1年半の稽古期間のあと、李相日監督のこん身の演出のもとで3カ月間、精神をぎりぎりまですり減らしながらの撮影でした。本当に現場の皆さまに支えてもらいながらどうにかまっとうできた役なので、このような最高の形で報われたことを本当にありがたく思います」と感激のコメント。『国宝』は李監督の日本映画監督賞と読者選出日本映画監督賞、奥寺佐渡子氏の日本映画脚本賞と合わせ4冠となった。
助演女優賞は『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の伊東蒼、助演男優賞は『爆弾』などで佐藤二朗が戴冠。新人賞は共にカンヌ映画祭に出品された『ルノワール』の鈴木唯が女優賞、『見はらし世代』の黒崎煌代が男優賞に選ばれた。鈴木は、1993年『お引越し』の田畑智子、2008年『コドモのコドモ』の甘利はるなと並び、史上最年少タイとなる12歳での受賞となった。

キネマ旬報ベスト・テンは、は1924年に創設された日本で最も歴史のある映画賞。映画評論家や映画ジャーナリストなどの編集同人(2025年はのべ141人)による投票で選出される。
表彰式は2月19日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで開催。なお、ベスト・テンの2位以下は、2月5日発売の「キネマ旬報2月号増刊2025年キネマ旬報ベスト・テン発表号」に掲載される。

第99回キネマ旬報ベスト・テン 受賞一覧
- 日本映画ベスト・テン第1位:『旅と日々』
- 外国映画ベスト・テン第1位:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 文化映画ベスト・テン第1位:『よみがえる声』
- 日本映画監督賞:李相日『国宝』
- 日本映画脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』
- 外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 主演女優賞:シム・ウンギョン『旅と日々』
- 主演男優賞:吉沢亮『国宝』ほか
- 助演女優賞:伊東蒼『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
- 助演男優賞:佐藤二朗『爆弾』ほか
- 新人女優賞:鈴木唯『ルノワール』
- 新人男優賞:黒崎煌代『見はらし世代』ほか
- 読者選出日本映画監督賞:李相日『国宝』
- 読者選出外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 読者賞:秦早穗子:「シネマ・エッセイ 記憶の影から」
記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
【関連記事】
- 第68回ブルーリボン賞(2025年度)決定、作品賞は『国宝』、監督賞は48年ぶり山田洋次監督が受賞へ
- 第49回日本アカデミー賞優秀賞発表、『国宝』が最多の12部門16受賞
- 第80回毎日映画コンクール受賞速報|『敵』が日本映画大賞、『国宝』がスタッフ部門を独占
- 国際エミー賞受賞作『神の雫』続編始動 山下智久主演・製作のシーズン2【本予告動画】
- 【2026年最新】プライムビデオおすすめ新作配信作品 ――『プレデター:バッドランド』からアカデミー賞候補作まで

