【訃報】『スター・ウォーズ』を支えた伝説の編集者マーシア・ルーカスが死去――ジョージ・ルーカスの元妻
ジョージ・ルーカスの元妻として知られ、『スター・ウォーズ』シリーズや『アメリカン・グラフィティ』(1973年)など数々の名作に携わった映画編集者マーシア・ルーカスが、現地時間5月27日(水)にがんのため死去した。享年80。
『スター・ウォーズ』の立役者マーシア・ルーカス――80歳で死去
カリフォルニア出身のマーシア・ルーカス(旧姓:グリフィン)は、映画編集者協会の研修プログラムを通じて業界に入った後、『ジョーズ』(1975年)や『ペーパー・ムーン』(1973年)で知られる名編集者、ヴァーナ・フィールズのアシスタントとなった。
フィールズのもとで働いていた頃、後に夫となるジョージ・ルーカスと出会う。当時のジョージは南カリフォルニア大学映画学部の学生で、同じくフィールズのアシスタントとして働いていた。
1969年にジョージと結婚したマーシアは、彼の長編監督デビュー作『THX 1138』(1971年)でアシスタント編集者を務めた。続く『アメリカン・グラフィティ』ではフィールズとともに編集を担当し、1974年のアカデミー賞で編集賞にノミネートされた。
ジョージ以外の監督作品では、1970年代半ばにマーティン・スコセッシ監督作品に携わった。『アリスの恋』(1974年)で編集を担当したほか、『タクシードライバー』(1976年)と『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977年)では編集監修を務めている。
そしてマーシアは、1977年の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でついにアカデミー賞編集賞を受賞する。同作では、ポール・ハーシュ、リチャード・チューとともに編集を手がけ、授賞式でファラ・フォーセットとマルチェロ・マストロヤンニからオスカー像を受け取った。同作はこの年、計6部門でオスカーを獲得した。

公開当時、同作は「編集が完璧なテンポ」と高く評価された。またマーシアは、ダース・ベイダーにオビ=ワン・ケノービを殺させる展開を、ジョージに提案したという。
特にジョージは、映画のクライマックスであるデス・スター攻防戦について、マーシアの功績を高く評価していた。1977年のインタビューでは次のように語っている。
「マーシアは通常、フィルム1リール分――約10分の映像を1週間で編集する。しかし、あの戦闘シーンには8週間ほどかかったと思う。非常に複雑で、パイロットたちのセリフだけでも4万フィート(約12.2km)分のフィルムがあった。彼女はそれをすべて確認しながら、戦闘シーンを組み立てなければならなかった」
さらに、マーシアからのストーリーの提案については、このように語っている。
「それまで、ドッグファイトの中に明確なストーリーを織り込もうとした人はいなかった。しかし、ベンが死ぬというアイデアは良い判断だったと思う。ダース・ベイダーの脅威がより強く伝わるし、フォースやダークサイドの力とも深く結びつくからだ」
再婚・離婚も経験――家族が追悼「映画界への貢献は永遠に語り継がれる」
その後、マーシアは『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)でも編集を担当したが、同年、ジョージと離婚した。同作は、マーシアが編集者としてクレジットされた最後の作品となった。
この年、マーシアは編集という仕事について次のように語っている。
「私は映画編集が大好きです。すばらしい素材をさらに磨き上げ、粗削りな素材をできる限り魅力的に仕上げる。その才能は生まれ持ったものだと思っています」
その後、芸術家のトム・ロドリゲスと再婚したが、後に離婚した。遺族には、娘で総合格闘家のアマンダ・ルーカスらがいる。遺族は次のような声明を発表し、マーシアを追悼した。
「マーシアは卓越したストーリーテラーであり、映画界における女性の先駆者でした。また、愛情深い母であり祖母でした。誰にでも温かく接し、ユーモアと輝きでその場を明るくする、誠実な友人でもありました。彼女の映画界への貢献は、永遠に語り継がれるでしょう。彼女がそばにいるだけで人生がより鮮やかに、美しく、楽しく、そして愛に満ちたものになりました。彼女をよく知る人々にとっては、それこそが忘れられない思い出です」
『スター・ウォーズ』シリーズは来年50周年の節目を迎えるが、その人気は今なお衰えていない。現在は『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が全国で公開中だ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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