【全米監督協会賞(2026年)】『ワン・バトル・アフター・アナザー』のポール・トーマス・アンダーソンが最高賞受賞 アカデミー賞前哨戦を制す
2026年の全米監督協会賞(DGA)が2月7日(現地時間)、米ビバリーヒルトンで開催され、ポール・トーマス・アンダーソン監督が『ワン・バトル・アフター・アナザー』で長編劇映画部門の最優秀監督賞を受賞した。
全米監督協会賞はアカデミー賞監督賞の重要な前哨戦として知られており、今年もオスカーの行方を占う結果となった。
▼全米監督協会賞2026:長編劇映画部門ノミネートと受賞結果

今年の最優秀監督賞には以下の5名がノミネートされていた。
- ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
- ライアン・クーグラー(『罪人たち』)
- ギレルモ・デル・トロ(『フランケンシュタイン』)
- ジョシュ・サフディ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)
- クロエ・ジャオ(『ハムネット』)
栄冠を手にしたポール・トーマス・アンダーソン監督は、感極まった様子で壇上へ上がり、「本当に、本当に信じられない名誉です。この場にいる仲間たちが与えてくれた愛と感謝の気持ちとともに、この賞を受け取りたいと思います」と語り、「ただ、ここに一人欠けていることは明らかです」と続けた。
そして、2024年11月にがんで亡くなった助監督、アダム・ソムナーに敬意を表した。
【動画】最優秀監督賞に輝いたポール・トーマス・アンダーソン監督
Paul Thomas Anderson accepts the top prize at the #DGAAwards and jokingly shouts out President Nolan pic.twitter.com/fwmZaxYE2l
— The Hollywood Reporter (@THR) February 8, 2026
▼ディカプリオ、シャラメ、スピルバーグ…豪華プレゼンターも登壇

全米監督協会賞では、長編劇映画部門にノミネートされた監督全員に名誉メダリオンが贈られ、受賞発表前にスピーチの時間が設けられるのが恒例となっている。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の紹介は、『ワン・バトル・アフター・アナザー』の主演レオナルド・ディカプリオが担当。ディカプリオは、アンダーソンがロサンゼルスに「緻密で独自性のある映画的アイデンティティ」をもたらしたと称賛した。
【動画】ポール・トーマス・アンダーソン監督の紹介スピーチを行ったレオナルド・ディカプリオ
Leonardo DiCaprio recalls his experience working with ‘One Battle After Another’ director Paul Thomas Anderson at the #DGAAwards pic.twitter.com/QzFL2A6Y2F
— Deadline (@DEADLINE) February 8, 2026
ライアン・クーグラー監督を紹介した『罪人たち』のマイケル・B・ジョーダンは、「ライアンは映画セットではなく、家族を築く人です」と語り、俳優たちからの厚い信頼を強調。 ギレルモ・デル・トロ監督のプレゼンターとして登壇した『フランケンシュタイン』のジェイコブ・エロルディは、「あなたは怪物にとって最高の友人です」とユーモアを交えて称賛した。
【動画】ジョシュ・サフディ監督の紹介スピーチを行ったティモシー・シャラメ
Timothée Chalamet presents the DGA Medallion to Josh Safdie. #DGAAwards pic.twitter.com/VuF9lNN2fb
— Variety (@Variety) February 8, 2026
また、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のティモシー・シャラメは、撮影現場で複数の役割を担うジョシュ・サフディ監督を「四刀流」と称えた。 最後に登壇したスティーヴン・スピルバーグは、『ハムネット』のクロエ・ジャオ監督について「彼女が暗い森へ入るなら、私たちはいつでもついていきます」と語り、その演出力を高く評価した。
▼全米監督協会賞2026が示すオスカーの行方

全米監督協会賞は、“監督が選ぶ監督賞”として特別な重みを持つ。ポール・トーマス・アンダーソン監督の受賞は、同業者からの強い支持を示す結果であり、オスカー戦線にも大きな影響を与える可能性が高い。映画業界の潮流を映す象徴的な一夜となった。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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