『花緑青が明ける日に』ベルリン国際映画祭コンペ出品作が凱旋 萩原利久が語る舞台裏
第76回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されたアニメーション映画『花緑青が明ける日に』のジャパンプレミアが2026年2月24日、東京・新宿バルト9で行われ、四宮義俊監督と声優を務めた俳優の萩原利久、古川琴音が舞台挨拶に登壇した。
日本画家の四宮監督が、初めて挑戦した長編アニメーション。ベルリンのコンペに日本アニメが選出されるのは、『千と千尋の神隠し』(2002、金熊賞受賞)、『すずめの戸締まり』(2022)に続き3作目で、初監督作品としては初めての快挙となった。

前日23日に帰国したばかりの四宮監督は、「全上映がしっかりソールドアウトになった。海外メディアの取材も多数受け、日本アニメへのリスペクトを感じた」と笑顔。ワールドプレミアとなった上映に立ち会った萩原は、「お客さんに囲まれて見るのは不思議な気分でしたが、上映が終わってブワーッと拍手が起きた時はうれしかった。今後の人生でも忘れられない経験になった」と感慨深げに振り返った。

立ち退きを迫られた老舗の花火工場を守るため、幻の花火を打ち上げようと奔走する若者たちの姿を描く物語。四宮監督によるオリジナル脚本で、「小さな話を考えていたら、こんなにも大きな会場でたくさんのお客さんの前に出せるのは夢のよう。スタッフ一同、心を込めて作りました」と真摯に語った。
萩原と古川は共に声優初挑戦。萩原は「俳優の方が声優をやることは割とあるので近い存在だと思っていたけれど、やってみたら何もかもが違う。声だけということは分かっていたのに、首から下の動かし方が分からない。体感的には初めて映画に出た時くらいの気分でした」と苦笑交じりに語った。

古川も「すごく苦戦しました」と素直な感想。アフレコは1日で終了する予定だったが、「最初は合わせるのに必死で、芝居どうこうではなくセリフを話している“古川の声”になって手も足も出なかった。2日追加してもらって、監督と千本ノックのように(キャラクターの)声を探す作業をしました」と苦労を明かした。
映画『花緑青が明ける日に』は3月6日に全国で公開。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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