ジョン・リスゴー、HBO版『ハリー・ポッター』ダンブルドア役を一時辞退検討
ジョン・リスゴーが、HBOによる新作ドラマ『ハリー・ポッター』でダンブルドア役を引き受ける決断をめぐり、一時は辞退を検討していたことを明かした。背景には、原作者J.K.ローリングをめぐる議論の影響があったという。
ジョン・リスゴー、ダンブルドア役の辞退を検討していた理由
米紙『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューでリスゴーは、今回の出演決定について「生涯にわたるすべてのインタビューで、この話題に触れられることになるだろう」と語り、その重みを認識していると明かした。
同作は、ローリング原作の人気シリーズを新たにドラマ化する大型プロジェクトで、長期にわたる展開が予定されている。リスゴーのほかにもジャネット・マクティア、ニック・フロストら実力派キャストが名を連ねている。
一方で、ローリングのトランスジェンダーに関する発言をめぐる議論は長年続いており、今回のキャスティングに対しても一部ファンから反発が起きている。リスゴー自身もSNS上の反応に「心を痛めた」と率直に語り、シリーズのボイコットを表明する声もあったと明かした。
「作品と思想は別」リスゴーのスタンス
リスゴーは、ローリング本人とは面識がなく、その見解にも同調しないと明言。一方で、原作については「不寛容や偏見に反対する物語であり、明らかに善の側に立っている」と評価している。
また、出演作『ジンパ(原題)』ではトランスジェンダーの孫を持つ祖父を演じており、共演したトランス俳優オード・メイソン=ハイドからは「共演者として非常に思いやりがあり、自分のアイデンティティを否定されたと感じることは一度もなかった」と高く評価されている。
その一方で、同俳優はリスゴーの『ハリー・ポッター』参加について「複雑な感情を抱く」とも語っており、作品と現実の問題が交錯する状況が浮き彫りとなっている。
議論が続くローリングとキャストの距離感
ローリングをめぐる論争は現在も続いており、過去には映画版でハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンとの間でも意見の対立が表面化した。ワトソンがトランスジェンダーの権利を支持する姿勢を示したことに対し、ローリングが批判的なコメントを発したことも記憶に新しい。
新ドラマ版『ハリー・ポッター』の制作陣は、こうした議論があることを認識しつつも、作品作りにおいては「重要な対話」として向き合っているという。ルシウス・マルフォイ役のジョニー・フリンも、「難しい話題ではあるが、避けるべきではない」と語り、現場には丁寧な創作環境が築かれていると強調した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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