グラミー賞、BTSが抗議した「アジアン・ポップ部門」を予定通り実施――「言語条件」に懸念の声
レコーディング・アカデミーは、2027年の第69回グラミー賞で新部門「最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞」を設けると発表した。これに対して、今年7月、世界的人気を誇る7人組K-POPグループBTSが抗議し、同部門にエントリーしない方針を発表した。
BTSは声明で、「音楽が地域や言語によって分類されるのではなく、音楽そのものとして聴かれ、愛されることを願っている」と述べた。
同部門は、アジアの音楽市場で人気を集めるアーティストを表彰するもので、K-POP、J-POP、C-POPを代表するアーティストたちが対象となる。同じく地域によって区分されたグラミー賞の部門には、2024年に新設された「最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞」がある。
しかし、アーティストの中には、こうした区分によって「主流音楽市場から切り離され、異質な存在として扱われる」として懸念する人たちもいる。BTSもその一組だ。
BTSは特に、同部門の「言語条件」を問題視している。この部門で対象となる楽曲には、アジアの言語が「意味のある形で」使用されていなければならないという条件が設けられている。この条件は、K-POPやJ-POPを代表する多くのグループにとって大きな制約となり得る。BTSをはじめとするアジアのアーティストたちは、この約10年でアメリカ市場への進出を加速させており、英語で歌う楽曲も増えているためだ。
音楽業界におけるBTSの影響力は大きく、レコーディング・アカデミーは同部門の廃止も視野に入れ、アジアのポップアーティストや音楽業界の幹部らと協議を重ねた。しかし、レコーディング・アカデミーの方針は変わらず、当初の通り同部門を実施すると明らかにした。
レコーディング・アカデミーの会長兼CEOであるハーヴィー・メイソン氏は、声明で次のように述べた。
「この部門の継続を支持しないコミュニティの人々から、率直な意見を聞きました。また、この部門について正確な情報を知らなかった人々の声にも耳を傾けました。誤解を解く機会を得られたことは、特に有益でした。しかし、何よりも大きかったのは、この部門を強く支持する人々の声です。同じ音楽クリエイターたちが、この部門の存続を後押ししてくれました」
メイソン氏は、「多くの人々が今回の決定に不満を抱く可能性がある」と認めながらも、アカデミーとしては「音楽界全体にとって、これが正しい結論だという認識で一致した」と説明した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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