カンヌ映画祭の歴史をプレイバック! 18年前にウディ・アレン監督『マッチポイント』でカンヌデビューしたスカーレット・ヨハンソン
2005年、ウディ・アレン監督と映画『マッチポイント』で初コラボを果たしたスカーレット・ヨハンソン。同作に出演するまでも10年以上のキャリアを積んできたが、実はカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いたのは2005年が初めてだった。
ヨハンソンは、降板したケイト・ウィンスレットに代わって『マッチポイント』に主要キャスト入りした。相手役のジョナサン・リース=マイヤーズのほか、エミリー・モーティマーやマシュー・グードらが出演した同作は、批評家から“今までのアレン作品からの驚くべき決別”と評された。さらに批評家のカーク・ハニーカット氏は、ウィットに富んだ会話の欠如がキャラクターの展開を妨げているとし「『マッチポイント』は社会的な境遇や特定の登場人物を掘り下げることなく、むしろ哲学的な論点を示すために作られた物語だ」と指摘した。
『マッチポイント』はカンヌの“アウト・オブ・コンペティション”作品として上映後、2005年12月にアワード・シーズンに照準を合わせて劇場公開された。その戦略が功を奏し、同作でヨハンソンはゴールデングローブ賞の助演女優賞、アレンはアカデミー賞脚本賞にノミネートされた。その後も、ヨハンソンは『タロットカード殺人事件』(2006)や“アウト・オブ・コンペティション”出品作『それでも恋するバルセロナ』(2008)といったアレン作品に出演を果たした。
当時『それでも恋するバルセロナ』のカンヌプレミアには姿を見せなかったものの、今年ヨハンソンはウェス・アンダーソン監督の新作『アステロイド・シティ』を引っ提げて映画祭に再び登場する予定だ。豪華キャストが集結した同作にはヨハンソンのほか、トム・ハンクス、ジェイソン・シュワルツマンやジェフリー・ライトらが出演。1950年代を舞台に、小さな砂漠の町で開催される天文観測大会を取り巻く大騒動を描いている。第76回カンヌ映画祭コンペティション部門出品作『アステロイド・シティ』は、今年9月1日に日本公開予定。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌