SSFF&ASIA2023が開幕、高良健吾、玉木宏らの初監督作も上映
国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2023」が6日に開幕し、オープニングセレモニーがLINE CUBE SHIBUYAで行われた。
今年は25周年の節目。代表の別所哲也は、「コロナを乗り越え今年は米国、フィリピン、イタリア、タイなど海外からも多くの映画監督、映像作家にお越しいただくことができた。クリエイターの皆さん、本当にありがとう」と感激交じりに開会を宣言した。
文化庁の都倉俊一長官も出席し「継続は力というが、別所さんのリーダーシップの下、四半世紀も続けてこられたことに心から敬意を表したい」と激励。「日本の文化、芸術は新しいステージを迎えようとしている。古い歴史と伝統を有形無形で持っているが、それだけではダメ。映画、音楽、舞台も世界から尊敬されているものの、産業として育てなければいけない。その中で一番大きなマーケットが映画。我々も目いっぱいサポートします」とエールを送った。
オフィシャルコンペティションのジャパン部門には、WOWOWの企画「アクターズ・ショート・フィルム」で初監督に挑んだ高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎の作品も選出された。高良は「楽しかったのも苦労したのも脚本。半年くらいかかりました」と苦笑い。玉木は「苦労はなかった。楽しいことばかりで、時間を忘れていつまでも撮影していたいくらいだった」と満足げに振り返った。
最年少の参加となった中川は、「子供の頃から、現場でスタッフさんの仕事を見るのが好きだった。ぜいたくすぎるバックアップを受け、思う存分楽しんだ」と述懐。野村は、「盛り込みすぎちゃって、時間との闘いでしたね。最後のシーンは自分で舞っていますが、スタッフが片づけをしている爆音の中で舞っています」と裏話を披露した。
映画祭は26日まで東京都内の複数会場で開催。120の国と地域から応募のあった5215本の中から、270本が上映(オンライン含む)される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元