東宝が米制作会社・Fifth Seasonに2億2500万ドルを出資 株式25%を取得へ
東宝が11日、ヒットドラマ『セヴェランス』や『TOKYO VICE』を手掛けた米制作会社・Fifth Seasonに2億2500万ドルを出資し、株式の25%を取得したことを発表した。
両社はパートナーシップについて、Fifth Seasonが「上質な作品群を拡大し続けること」を可能にすると述べた。韓国の大手エンタメ企業・CJ ENMがFifth Seasonの株式の過半数を保有し、引き続きEndeavor Group Holdingsが戦略的株主を務める。
Fifth Seasonのグレアム・テイラー、クリス・ライス共同CEOと東宝の松岡宏泰社長は、「東洋・西洋文化を包括するグローバルな制作会社として、Fifth Seasonの成長を強化する」とし、CJ ENMを含む3社間で新たなコラボレーションの機会を創出すると伝えた。
また、グローバル・日本コンテンツの共同制作を進め、「コラボによって生まれたクリエイティブな作品は、Fifth Seasonの強力な販売ネットワークの恩恵を受ける」と述べた。
Fifth Season(旧エンデバー・コンテンツ)は、エンデバーがコンテンツ制作事業を強化するために2017年に設立。しかし、エンデバーが2021年に売却し、同年末に韓国のCJ ENMが買収した(株式80%を取得)。
東宝は現在、『ゴジラ-1.0』が好評を博しており、北米で日本の実写映画の歴代最高興収記録を更新した(現在2520万ドル)。
Fifth Seasonのテイラー、ライス共同CEOは声明で「東宝との協業で最高品質のコンテンツを拡大し、これまで以上に世界中の視聴者に楽しみを届けることができる」と伝えた。
そして、CJ ENMのCEO・Koo Chang-gun氏は「Fifth Seasonが世界的な制作会社として大きく前進している今、日本最大のエンタメ企業である東宝をパートナーに迎えることができ非常に喜ばしい」と付け加えた。
Fifth Seasonは現在、ジェイソン・モモア主演『Chief of War』やナタリー・ポートマン主演『Lady in the Lake』などの新作ドラマを制作中。さらに、トーマシン・マッケンジー、アン・ハサウェイ主演の映画『アイリーン(原題)』が全米で公開されている。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌