クリストファー・ノーラン、『オッペンハイマー』の成功で「今の映画業界に満足」
クリストファー・ノーラン監督が、新作『オッペンハイマー』で成功を収めた2023年を振り返り、映画業界の現状について語った。
映画館が休館していたコロナ禍が明け、今夏の北米興収はめざましい回復ぶりをみせた。中でも、『オッペンハイマー』とグレタ・ガーウィグ監督『バービー』の集客力は圧倒的だった。
『オッペンハイマー』は、興収9億5200万ドルを記録。ノーランは成功を喜ぶ一方で、映画産業の将来に対する前向きな姿勢も示した。
「私はR・オッペンハイマーを描いた3時間の作品を作りました。R指定で、半分はモノクロです — その映画が約10億ドルを稼ぎました」と英『エンパイア』に語ったノーラン。そして、笑いながら「クレイジーなのは、本作が自分のキャリアで最も成功を収めた作品になったということです」と続けた。
「20年間この仕事をしていますが、イギリスでは自分の監督作のなかで史上最高興収を叩き出しました。なので、自分の経験を考えると映画業界の現状には満足しています。事実、他の作品も成功を収めているし、観客も戻っていますよね」
さらに、ノーランは今夏、観客の反応を確かめるため妻でプロデューサーのエマ・トーマスと映画館にお忍びで訪れていたことを明かした。
「驚くようなものや新しいもの、そして心のどこかで望んでいたものを観たいという観客の気持ちは、つねに劇場映画にとって最も強力な原動力です。今年はそれを確かめられて本当に良かったです」
映画『オッペンハイマー』は2024年、日本公開予定。
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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌