『もし徳』に主演の浜辺美波、偉人たちの豪華内閣にウットリ「待ち時間もボーっと眺めてしまう」

浜辺美波
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発行部数11万部突破のベストセラーとなったビジネス小説を映画化した『もしも徳川家康が総理大臣だったら』の完成報告会が22日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われた。テレビ局の新人記者役の浜辺美波、共演の赤楚衛二、GACKT、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎、武内英樹監督が出席した。

新型コロナウイルスのクラスターが総理官邸で発生し首相が急死。政府はAIとホログラムで歴史上の偉人たちを復活させ、内閣を組織して苦境を乗り切ろうとする物語だ。

徳川家康総理大臣役の野村は、「オファーを受けた時は、大河ドラマ(「どうする家康」)で家康の教育係の今川義元をやっていたので驚きを持って受け止めた」と告白。「久しぶりに時代劇を映画でやれるのがうれしかったし、現代劇でもあるので両方の面白さが魅力。バリエーションが豊富な“偉人ジャーズ”なので楽しかった」と満足げな笑みを浮かべた。

官房長官の坂本龍馬に抜てきされた赤楚は、「ワイルドで格好良い、男らしさを求めた。ヒゲも自前です」と撮影前に6キロの減量を敢行。前作でも共演していた浜辺が「撮影からあまり大変だったと思うが、急にげっそりしていて驚いた」というほどの役づくりを見せた。

その内閣からスクープを狙う役どころの浜辺は、「撮影現場で初めて衣装を着た皆さんとお会いして、豪華すぎて待ち時間もボーっと眺めている不思議な感覚でした」と照れ笑い。「駆け抜けるようなエンタメで老若男女、たくさんの人に届くよう頑張っていきます」と気合を入れた。

武内監督も「面白くためになる作品なので、老若男女プラス外国人にも見てもらいたい」とアピール。さらに、「今、『もしトラ』という、トランプが大統領になったらというのがはやっていますが、『もし徳』の方が先ですから」と自負をのぞかせた。

武内監督の『翔んで埼玉』シリーズで主演したGACKTは、経済産業大臣の織田信長役で「オファーはまず、話を聞く前に断った」とニヤリ。「その後信長と聞いて、今までで一番格好いい信長をやってほしいと言われたので、それならできるかもしれないと思った」と受諾した。だが、「撮影に入ると、監督は褒めてくれるんだけれど下手すぎて…。『ムダに格好いいい』って、全然うれしくない。ムダ、いります?」とクレームを入れ、会場を笑いに包んだ。

ほかに観月ありさは文部科学省の紫式部、竹中直人は財務大臣で実に5度目となる豊臣秀吉を演じる。『もしも徳川家康が総理大臣だったら』は、7月26日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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