『エリック』レビュー:行方不明の息子を探す父親演じるベネディクト・カンバーバッチ
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アビ・モーガン出演するNetflixのリミテッドシリーズ『エリック』では、ベネディクト・カンバーバッチ演じる人形師のビンセント・アンダーソンが、1980年代のニューヨークで、子供の想像上のモンスターの友人の助けを借りて、行方不明の息子を探す。
このシリーズは、ビンセントの自己破壊への個人的な転落と、腐敗した政治家と暴力的な警察の下で苦しむニューヨーク市の疎外されたコミュニティの描写という2つの異なる物語を織り交ぜている。
しかし2つの物語線が上手く融合できていないため全体的な作品の印象が希薄化してしまっているといえる。
また、カンバーバッチの演技は秀逸で情動に富んでいるが人物の描写が表面的で、ヴィンセントの心理的ダメージの原因が曖昧である。
1980年代ニューヨークの臨場感あふれる詳細な描写にもかかわらず、『エリック』は異質な要素を1つの作品に統合することに失敗した印象が拭えない。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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