2024年F1イギリスGP木曜日 ― ブラッド・ピットが登場
2024年F1第12戦イギリスGPは、ハリウッドスターたちの登場により、初日から大きな興奮に包まれた。ブラッド・ピットは大規模な撮影クルーと共に、大きな成功を収めることになるであろう映画のシーン撮影のためにF1の舞台に戻ってきた。
イギリスGP木曜日の早朝、ブラッド・ピットは撮影のためにF1パドックに戻ってきた。彼はトラック上やパドック内で大規模な撮影クルーと共に目撃された。架空のF1チームである「APXGP」は独自のホスピタリティエリアさえ持っている。
F1映画、制作の進捗
その日の夜遅く、ジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー)とジョセフ・コシンスキー監督は、2025年夏に公開予定の映画の制作状況と、週末に行われる撮影について最新情報を提供した。
タイトルの発表や映画のクリップの公開はなかったが、プロジェクトに対する明らかな興奮を感じることができた。
彼らは細部へのこだわりと、アクションシーンをできる限りリアルに作ることへの責任を強調。その際、『トップガン マーベリック』の成功からインスピレーションを得ていると述べた。
VCARBと映画『ツイスターズ』がコラボ
さらに、Visa Cash App RBは今週末、日本でも8月1日に公開が予定されている映画『ツイスターズ』とのコラボを実施。角田裕毅とダニエル・リカルドが米国の“竜巻”のようなスピードでレースに挑むことを示唆している。女優のデイジー・エドガー=ジョーンズもプロモーション撮影のためにトラックに姿を現した。
公式プレスリリースによると、シルバーストーンではリカルドと角田がドライブするVCARB01に、竜巻をモチーフにしたホイールと『ツイスターズ』のグラフィックが施される予定だという。
ユニークなプロモーションイベントとして、ハリウッドスターのグレン・パウエルとデイジー・エドガー=ジョーンズがドライバーと共に障害物コースチャレンジに参加。ストームチェイサーRCトラックをドライブして、F1の興奮とストームチェイスのスリルを融合させる。
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの映画マーケティング社長、ジョシュ・ゴールドスタインは次のように述べた。「『ツイスターズ』は世界中のファンに劇場で本当に強烈な体験を提供することになるだろう。Visa Cash App RBは、シルバーストーンで『ツイスターズ』にインスパイアされたクルマがトラックを走る様子を見せることで、レースファンを映画に引き込むことが出来る理想的なパートナーだ」
ベアマン、ハースとの契約を発表
ハリウッドの華やかさは然ることながら、オリバー・ベアマンは木曜日の早朝、ハースのホスピタリティエリアで行われた公式記者会見で大きな話題を呼んだ。今年のサウジアラビアGPでフェラーリからF1デビューを果たしたベアマンは、2025年からハースでレースをするための複数年契約にサインしたことについて、喜びと興奮を表明した。ベアマンは今シーズン、いくつかのフリー走行に参加、ハースとの契約を獲得した。
FIAプレスカンファレンス
この日の公式会見には、イギリスGPで8回優勝しているルイス・ハミルトン、前回のオーストリアGP優勝者であるジョージ・ラッセル、マクラーレンのランド・ノリスを筆頭に、すべてのイギリス人ドライバーが出席した。また、エステバン・オコンとセルジオ・ペレスがそれに加わった。
メディアの注目は主にランド・ノリス。彼とマックス・フェルスタッペンがオーストリアGPで衝突したことについて質問された。2人のドライバーは月曜日と昨日、電話で話をしたとのことで、ノリスによれば、状況は通常に戻り、友情は壊れていないという。
それでも、ノリスはFIAがオーバーテイク操作の判定の一貫性を見直す必要があると強調した。だがノリスは、レース直後は感情的になっていたと認めた。フェルスタッペンが自身に謝罪する必要はなく、謝罪を要求するのは間違いだったと付け加えた。
角田裕毅とダニエル・リカルドは、VCARBガレージの前でメディアに詳細な報告を行った。ニュージーランドのメディアからは、リカルドがシルバーストーンでリアム・ローソンにシートを奪われる可能性があるという噂が出ていたが、これらの噂は根拠のないものだった。
しかし、ローラン・メキースがザウバーのホスピタリティエリアでザウバー上層部と深い議論をしているところが目撃された。これらの議論の内容は不明だが、ローソンがザウバーに配置される可能性や、リカルドが来年、新たに契約したニコ・ヒュルケンベルグとパートナーを組んでザウバーに加わる可能性があるという憶測が広まっている。
角田は機嫌が良く、今週末のシルバーストーンでのレースを楽しみにしている様子だ。彼のVCARBのセットアップの課題についてより深い洞察を提供した。
角田裕毅のコメント
「今回はスペインGPとオーストリアGPのマシンをハイブリッドにしたパッケージで挑む。クルマのペース不足の原因は完全にはわかっていないけど、ある程度はわかっている。何より、これからに向けてたくさん学べるところがあったのはポジティブだ。いい収穫だった」
「前回オーストリアGPのFP1では2台でパッケージをわけていたけど、今回はどちらも同じだ。ここではまだ戦えるのかわからないけど、そこまでペースの余裕はないと思う。過去2戦、ハイスピードが多いコースで、あまりいいパフォーマンスが出せなかった。だから多分ハイスピードの長いコーナーが僕らは少し苦戦しているところが多い。ここもそういうところも多いコースだからね」
「風に関しては気にしていない。状況はみんな同じだ」
「シルバーストーンは好きなコースの1つだよ。走っていて楽しいし、鈴鹿に似ているところもある」
「ドライバー市場の動向に関しては、特に考えたことはない。自分は自分のことに集中してレースをするだけだ」
「オーストリアでしてしまった不適切な発言に関しては、イタリアやドイツでは違った使われ方がされていた。僕はそっちの意味で使ってしまっていたんだ。だから、言葉の意味としては不適切なものを含むとは本当に知らなかった。教えてもらった後は、本当に反省した。何より、不必要だった」
「3連戦の3戦目だけど、疲れはないよ。毎回リフレッシュ出来ているし、レースが終わってもイタリアに帰って色々なアクティビティをするだけだ!リラックスできているよ」
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