ウィノナ・ライダー『ビートルジュース2』での復帰について「人生で最も特別な経験のひとつ」と語る
ティム・バートン監督による待望の続編のヴェネチアワールドプレミアが開催されるにあたり、ライダーは共演者のマイケル・キートン、キャサリン・オハラと共に、ゴシックでふざけていて血みどろな特異な世界に再び足を踏み入れた感想を語った。
第81回ヴェネチア国際映画祭は、愉快なスタートを切った。ティム・バートン監督待望のホラー・コメディ続編『ビートルジュース2』は水曜日の朝、華やかなイタリアの映画祭のオープニング作品として、満員の観客の前でプレス向けの初上映を行った。
バートンと彼のスターキャストたち(復帰したマイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、新人のジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォー、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルーシ)は、ベニスのプレス・ホールに集まり、長い間待ち望まれていたこのプロジェクトの製作について初めて皆で語った。
オリジナル版『ビートルジュース』の製作から36年後の再会はどのようなものだったかと尋ねられたライダーは、「私が好きだったことのひとつは、あなたの目を再び見つめることができたこと」とキートンに答えた。彼女は、続編の撮影現場の雰囲気は、1988年にバートンとキートンと一緒に第1作を制作した16歳の頃に感じたものととても似ていると語った。
「ティムに対する私の愛と信頼はとても深いもので、ある種の遊び心と、物事に挑戦する準備ができている感覚があった」と彼女は説明した。「ナンセンスの中にいると、とても安心するのですが、同時に完全に自由だとも感じるの」と彼女は説明した。
続編のために戻ってきた旅を総括して、彼女は言った「私の人生の中でも特別な経験のひとつ」。
あるイタリアのジャーナリストは、午前中のプレス向け試写会の間に漂っていた”幸福感”について言及し、30年以上経った彼のキャラクターの老いと進化にどうアプローチしたのかとキートンに尋ねた。
「私の役柄が成熟したのは明らかだと思います」と、キートンは独特で不敵な笑みを浮かべた。「1作目でも彼は上品で繊細だったが、この作品ではさらにそうなっていると思う。彼の気遣いや、社会的モラルや政治的正しさに対する感覚がね」。さらにバートンはこう加えた「『ビートルジュース』のキャラクターがどう進化したかと聞かれたら、僕たちは皆ただ笑い出すだけだよ」。
『ビートルジュース2』は、リディア・ディーツ(ライダー)とその家族が、悲劇に見舞われた後、象徴的なお化け屋敷に戻り、娘のアストリッド(オルテガ)がビートルジュースのいる死後の世界への扉を開いてしまったことに対処する物語。この映画のティザー予告編は3月に公開され、キートンが驚くライダーに「The juice is loose」と宣言するシーンがあった。
『ビートルジュース2』の最初の評価がイタリアで発表されるのは、バートンとキャストがヴェネチアのサラ・グランデ映画館で行われるワールドプレミアのレッドカーペットを歩いた後のことだ。ワーナー・ブラザースはこの映画の商業的見通しについて強気な姿勢を見せている。最新の予測では、9月6日の劇場公開から北米での興行収入が8000万ドルに達すると予想されており、これはインフレ調整前では史上最大の9月の初公開作品の一つとなる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果