福山雅治、東野圭吾氏のベストセラー映画化『ブラック・ショーマン』でダークヒーローに挑む

映画『ブラック・ショーマン』に出演する福山雅治、有村架純
スポンサーリンク

直木賞作家・東野圭吾氏のベストセラー小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が、歌手で俳優の福山雅治主演で映画化されることが分かった。映画のタイトルは『ブラック・ショーマン』。福山は、鋭い人間観察力と巧みな話術を駆使する元マジシャンの神尾武史役でダークヒーローという新境地に挑む。

福山は、2007年のフジテレビの連続ドラマ「ガリレオ」で東野作品に初出演。天才物理学者・湯川学として、ドラマ2シリーズと2008年『容疑者xの献身』、2013年『真夏の方程式』、2022年『沈黙のパレード』と3本の映画がいずれも大ヒットし、自身の代表作となった。

東野圭吾作『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』

気心が知れた間柄で、福山がかつて東野氏に「ダークヒーローを演じてみたい」と話していたのがきっかけで生まれた小説が「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」だ。シリーズ累計で78万部を突破しており、原作者の思いを託された形となった福山は、「東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆さまのご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします」と、近く始まる撮影に備えている。

神尾が、卓越したマジック術と平気でウソをつく誘導尋問に加え、持ち前の手癖の悪さ⁉で兄が殺された事件の真相に迫っていく物語。「彼は虚実ない交ぜの言葉と行動で非日常の空間を作り上げます。つまらない真実よりも面白いウソのほうがいい、そんな風に描いていければと思っています」と構想を明かした。

被害者の娘で神尾の姪・真世役で有村架純が共演。2人は初共演だが映画賞の授賞式で会ったことがあり、福山は「常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです」と期待。有村も、「素敵なバディを組めるよう、皆さんとともに最後まで頑張ります」と決意を示した。

東野氏は、「主人公は人格者でも正義漢でもなく、人をだます快感だけを求めて行動します。兄殺しの謎を追うにしても、まともな手段は取りません」と解説。その上で、「福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」と早くも太鼓判を押している。

「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる田中亮監督がメガホンをとる。『ブラック・ショーマン』は来年公開予定。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

Similar Posts