【ネタバレあり】映画『ウィキッド』の監督が語るカメオ撮影の裏側
[本記事には、映画『ウィキッド ふたりの魔女』のネタバレが含まれています。]
ブロードウェイの伝説的なミュージカル『ウィキッド』を基にした映画『ウィキッド ふたりの魔女』では、「One Short Day」のシーンに登場するカメオ出演の撮影が、偶然にもたった1日で行われた。
映画では、グリンダ(アリアナ・グランデ)とエルファバ(シンシア・エリヴォ)がエメラルドシティを訪れ、ウィザード(ジェフ・ゴールドブラム)に会いに行く。その途中、2人はオズの歴史を描いたステージショーを観る。このシーンでは、ブロードウェイ版でグリンダ役とエルファバ役を演じたオリジナルキャストのクリスティン・チェノウェスとイディナ・メンゼルが登場し、観客に街の鮮やかな物語を語りかける。
監督のジョン・M・チュウは米ハリウッド・リポーターに対し、「彼らに参加してもらわないなんてありえなかった」と語り、オリジナルキャストであるクリスティン・チェノウェスとイディナ・メンゼルの存在がどれだけ特別なものかを強調した。「課題は、どのように登場してもらうか、どれだけ協力してもらえるか、そして物語の中でそれがどこまで自然に収まるかでした。彼らがこの役に持つ象徴的な意味合いは計り知れません」と、その思いを振り返った。
続けて、「まるで熱狂的なアイデアのようでした。『彼らをオズの最大のスターにしよう。オズの伝説的な存在として、舞台上でオズの歴史を語ってもらおう。そして賢者のように登場してもらおう』と思いついたんです。それが一番しっくりきました。作曲家のスティーブン・シュワルツが—確か彼が提案したと思いますが—『どうすればいいか分かっている』と言ってくれて、我々はオズの歴史を伝える情報が必要でしたし、彼らが登場することでそれがより深い意味を持つだろうと思ったんです」とクリスティン・チェノウェスとイディナ・メンゼルのサプライズ登場を構想していたことを明かした。
そして、チュウ監督は、このシーンの撮影がわずか1日しかなかったことを説明してくれた。
彼らはロンドンにメンゼルとチェノウェスをこっそり連れて行き、深夜7時から翌朝6時まで、雨の降る夜に撮影を行った。
「たった1晩で撮影しました。彼女たちが歌い、象徴的な瞬間を迎えたとき、それは本当に美しいものでした。そしてその日の素晴らしい点は、皆にとって癒しの時間だったことです」
「私はこう言いました。『これはあなたたちへの敬意を込めて。この映画を作るのは、私たちが最初にこの作品を観たときの感動を、あなたたちにも感じてほしいからなんです。そして今、私たちはその感動をあなたたちに伝えることができるんです』アリアは泣き続けていましたし、シンシアもずっと泣いていました。その日、セットにはたくさんの愛が溢れていました」
「彼女たちが来てくれたことに、本当に感謝しています。私は契約に関わっていなかったので、どうやって彼女たちをここに呼んだのかは分かりません。ただ、彼女たちは喜んで協力してくれました。そして私たちは1日で撮影をやり遂げました」とチュウ監督は感謝の気持ちを語った。
さらに、「One Short Day」のシーンには、もう2人のカメオ出演者も登場する。ミュージカル『ウィキッド』の脚本を担当したウィニー・ホルツマンがエメラルド・シティの住人として登場し、作曲・作詞を担当したスティーヴン・シュワルツが宮殿で「ウィザードがあなたをお呼びです!」と告げるシーンがある。
映画『ウィキッド ふたりの魔女』の日本公開日は、2025年春を予定している。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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