『ソニック3』、ライオンキングの前日譚『ムファサ』を上回るオープニングとなるか
今年のクリスマス前12月20日は、ソニックとムファサが同時に登場する。
現状では、パラマウントの『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』が12月20日から22日の週末に5,500万ドルの興行収入を見込んでいるのに対し、『ライオン・キング:ムファサ』は5,000万ドルである。
2019年夏に公開されたリメイク版『ライオン・キング』が国内で1億9,180万ドルという驚異的なオープニングを飾り、世界興収17億ドルを達成したことをふまえると、ソニックがムファサを打ち負かすことに成功すれば逆転劇となる。
ディズニーはサンクスギビング(感謝祭)が終わるまで『ライオン・キング:ムファサ』の大々的なマーケティング活動を控えているようだ。彼らのキャンペーンが始まるにつれて、興行収入予測値は上昇していくかもしれない。さらに、今週水曜日に公開され記録的なスタートを切った『モアナと伝説の海2』の前に、『ライオン・キング:ムファサ』の予告編を流していることの効果も期待されている。
パラマウントも同様に『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』のために大規模な支出を始めたばかりだ。(同スタジオは『グラディエーターII』で忙しい)
バリー・ジェンキンス監督による音楽を取り入れた『ライオン・キング:ムファサ』では、ドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン、ビリー・アイクナー、ジョン・カニ、ビヨンセ・ノウルズが2019年の映画で演じた役を再演する。新たなキャストは、アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソン・ジュニア、タンディウェ・ニュートン、レニ・ジェームズ、アニカ・ノニ・ローズ、そして長編映画デビューのブルー・アイビー・カーターなど。リン=マニュエル・ミランダが本作の楽曲を書き下ろした。
『ライオン・キング:ムファサ』は、ムファサとタカという二頭の若いライオンの冒険を描いたもの。ムファサが孤児となり、タカの王家の養子となった後、二頭は急接近する。ムファサは最終的にプライド・ランドの王となり、シンバの父親となるが、タカはより邪悪な道を歩み、スカーとして知られるようになる。
セガのビデオゲームをベースにした実写とCGIのハイブリッドである『ソニック』シリーズは、パラマウントにとって金鉱であり、大きな成功例となった。映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』第1作は、パンデミックによって劇場が閉鎖される1カ月前の2020年2月に、予想を大きく上回る5800万ドルの国内興行収入を記録。続いて、2022年3月の第二弾では7,210万ドルの国内オープニングを記録した。
『ソニック』作品は男性に人気があるが、続編では家族向けのストーリーが公表。ターゲットオーディエンスという観点でも『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』は『ライオン・キング:ムファサ』にとって直接の競争相手となる可能性がある。『ソニック』シリーズの最新作では、キアヌ・リーブスが人気ゲームキャラクターのシャドウを演じる。
今年のクリスマスは、ムファサとソニックが主役だ。例年、クリスマス前の週末に公開される映画は、多くの映画ファンが年末年始の準備に追われているため、大ヒットは期待できない傾向にある。しかし今年に限っては、ハリウッドのスタジオは、年末の休暇中、子供たちは学校が休み、大人たちも仕事が休みとなるため、例年以上の大ヒットを期待している。
※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果
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