横浜流星『正体』が公開「皆さんにとって大切な作品になることを願う」

舞台挨拶に登壇した(左から)山田杏奈、森本慎太郎、横浜流星、吉岡里帆、山田孝之、藤井道人監督
舞台挨拶に登壇した(左から)山田杏奈、森本慎太郎、横浜流星、吉岡里帆、山田孝之、藤井道人監督
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俳優の横浜流星が主演する映画『正体』が29日、全国347スクリーンで封切られた。横浜は共演の吉岡里帆、SixTONESの森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之、藤井道人監督と東京・丸の内ピカデリーで初日舞台挨拶。企画から携わり、約4年をかけての公開に「それぞれが受け取った思いを自分の中に落とし込んで、皆さんにとって大切な作品になることを心から願っています」と万感の面持ちで話した。

横浜流星
横浜流星

ある目的のために脱獄し顔を変えて逃亡を続ける死刑囚の鏑木の“正体”が、出会う人々の証言を通して浮き彫りになっていくサスペンス。藤井監督も、「4年は長いように聞こえるが、企画から撮影、編集を通して映画が完成することは奇跡。流星が横にいてくれて走り切れたことも奇跡。この作品を届けられることに感謝します」と語った。

藤井道人監督
藤井道人監督

昨年夏と今年冬に分けた撮影で、5つの人格を演じ分けた横浜。「このような状況が自分にのしかかってきたらどうしようかと思った。どんな状況においても決してあきらめず希望を持つ真っすぐさを維持するには心身共に疲弊したが、人々との出会いで温かさにふれて保つことができた」と共演者に感謝した。

吉岡里帆
吉岡里帆

吉岡は、「正直、監督にここまで連れてきていただいた。自分の良さを分かってくれる人と出会わなければ花は開かない。私は幸せ者です」と感激の面持ち。森本も、「今までの人生をさかのぼって、信じることとは?現状の自分ならどうする?などいろいろと考えさせられる作品。新しい出会いに感謝です」と笑顔をはじけさせた。

SixTONESの森本慎太郎
SixTONESの森本慎太郎

横浜を執ように追う刑事・又貫役の山田孝之は、「『破獄』(2017)というドラマでビートたけしさんか逃げ続ける役をやったことがあったので、追われる側がいかに大変か分かっていた。だから流星と本気で向き合ってみようと思った。この作品で共演できて良かった」と満足げ。同じ所属事務所の先輩との共演が念願だったという横浜も、「鏑木と又貫としてぶつかり合うことができて幸せだった。ただ逃げる、追うとは違う新しい関係性が山田さんだったからできた」と胸を張った。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木 元

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