アダム・マッケイ、「『ウィキッド』が3~5年後に放送禁止になっても驚かない」

Adam McKay, Ariana and Cynthia Erivo in 'Wicked.'
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アダム・マッケイが、数年後の『ウィキッド』について彼の率直な意見を語った。

監督兼プロデューサーのマッケイは今週初め、X(旧ツイッター)にて、ジョン・M・チュウ監督による記録的なミュージカル映画化についての考えと、この先この作品がそれほど評価されるとは思わないという考えを語った。

「純粋なストーリーテリングのレベルとしては、『ウィキッド』パート1は、これまでに製作されたハリウッド映画の中で最も先鋭的なビッグスタジオ作品のひとつに挙げられる」と彼は最初の投稿で書いた。「パート2はもう少し中心に寄るとは聞いているが、少なくともパート1は、キャリア主義、ファシズム、プロパガンダなどやや過激なテーマについて赤裸々に描いている」と加えた。

彼は、「過激な」プロジェクトといえば、『クワイ河マーチ』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『捜索者』、『素晴らしき哉、人生!』、『ハンガー・ゲーム』、『市民ケーン』などが思い浮かぶと述べた。他にも『我等の生涯の最良の年』、『ネットワーク』、『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』、『セルピコ』にも言及した。

「『ウィキッド パート1』で本当に印象的なのは、アメリカがかつてないほど右翼化し、プロパガンダ化した今、この映画が公開されたということ」とマッケイは続けた。「そして、劇場公開作品と本がかなり古いものであることは知っているので、このタイミングは偶然の一致であることは承知しているが、それでも……」と続けた。

『ドント・ルック・アップ』の監督は続けて、自分はこの映画を批評しているのではなく、鑑賞後の視点を共有しているだけだと説明した。感想を寄せてくれた人々への一連の返信の中で、彼はこの映画の 「過激さ」についてさらに話を広げた。

『ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生-』のプロデューサーでもあるマッケイはこうも話した。「もしアメリカがこのままの路線で行くなら、3-5年後にこの映画が上映禁止になっても驚かない」

映画『ウィキッド』は、シンシア・エリヴォ演じるエルファバが、その緑の肌のせいで誤解され続けてきた人生を描く。大学で勉強を始めた彼女は、アリアナ・グランデ演じるグリンダと親しくなる。しかし、オズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)との出会いをきっかけに、2人の友情は岐路に立たされる。

※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果

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