【米アカデミー】予想外のノミネーション:驚きと失望
米アカデミー賞(2025)のノミネートリストに、大御所俳優や注目されていた作品が入っていなかった事に驚きの声が上がっている。
アンジェリーナ・ジョリー、デンゼル・ワシントン、ニコール・キッドマン、セレーナ・ゴメス、ゼンデイヤ、そして映画『チャレンジャーズ』など、名だたるスターやオスカーの常連が軒並みノミネートを逃し、注目されていた『サブスタンス』のマーガレット・クアリーはノミネートされず、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のモニカ・バルバロが驚きの助演女優賞へノミネートされた。
映画『チャレンジャーズ』は、シーズンを通して注目を集めており、ゴールデングローブ賞では主演のゼンデイヤをはじめ、作品賞、主題歌賞にノミネートされていたが、アカデミー賞では1部門もノミネートされることはなかった。
また、『チャレンジャーズ』の監督ルカ・グァダニーノのもう1つの期待作であるA24製作ダニエル・クレイグ主演の『Queer/クィア(原題)』もノミネートされることはなかった。クレイグは英国アカデミー賞(BAFTA)でも”冷遇”されていたものの米アカデミー賞では主演男優賞候補、との声が大きかったが、結局ノミネートには至らなかった。
同様に、2度のオスカー受賞歴を持つデンゼル・ワシントンも、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』で助演男優賞ノミネートを逃し、同作は衣装デザイン賞でのみノミネートされた。
アンジェリーナ・ジョリー主演の『マリア(原題)』も複数部門においてノミネートが期待されていたが、撮影賞でのみノミネートされるという結果に終わった。
『チャレンジャーズ』や『Queer/クィア(原題)』と同様、予想に反してノミネートを逃したのは、ニコール・キッドマン主演の歳の差恋愛を描いたエロティック・スリラー『ベイビーガール』。パメラ・アンダーソンやオスカー受賞女優ジェイミー・リー・カーティスがSAG賞でノミネートされていた『The Last Showgirl(原題)』も米アカデミー賞では無冠に。さらに、マイク・リー監督の『Hard Truths』や、英国アカデミー賞でノミネートされているアイルランド映画『Kneecap』も国際長編映画賞の候補と見られていたがノミネートを果たすことはなかった。
一方、ロバート・エガース監督とリリー=ローズ・デップ主演のドラキュラ映画『Nosferatu(原題)』は予想以上の健闘を見せ、撮影賞、衣装デザイン賞、メイク&ヘアスタイリング賞、美術賞の4部門でノミネートされた。
作品賞では『ニッケル・ボーイズ(原題)』とブラジル映画『I’m Still Here(英題)』が驚きのノミネートを果たした。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『デューン 砂の惑星PART2』は作品賞ではノミネートされたが、期待されていた脚色賞、衣装デザイン賞、メイク&ヘアスタイリング賞、編集賞部門ではノミネートを逃した。
助演女優賞部門では、予想されていた『サブスタンス』のマーガレット・クアリーや『エミリア・ペレス』のセレーナ・ゴメスがノミネートを逃した一方、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のモニカ・バルバロがノミネート。
助演男優賞では、『シンシン/SING SING』のクラレンス・マクリンが予想外の落選となったが、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』のジェレミー・ストロングがノミネートを果たした。
さらに、作品自体はノミネートされたものの、監督賞を逃したのは『教皇選挙』のエドワード・バーガー監督、『ウィキッド ふたりの魔女』ジョン・M・チュウ監督と『ニッケル・ボーイズ』のラメル・ロス監督。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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