2025年グラミー賞:レッドカーペットの注目セレブ
2025年グラミー賞のレッドカーペットは、山火事の影響を受け、全体的に控えめで落ち着いたムードとなった。しかし、一部のアーティストは自身の個性的なスタイルを貫き、印象的なルックを披露。
アーティストたちは、音楽における強さだけでなく、ロサンゼルスの強さも祝福するような、個性とグラマーを兼ね備えたスタイリングをチョイスしていた。
レディ・ガガは戦士のようなクイーンを、テイラー・スウィフトは真っ赤な小悪魔のような装い、カーディ・Bは猫のように華麗に登場した。以下2025年グラミー賞でのスタイリッシュなルックを紹介する。
▪️テイラー・スウィフト:ヴィヴィアン・ウエストウッド
今年のグラミー賞で6部門にノミネートされたテイラー・スウィフトは、再びヴィヴィアン・ウエストウッドをチョイス。
今回はドレープとスパンコールのレッドで、2024年のグラミー賞で着用した同ブランドの白いコルセットガウンに続くものとなった。スウィフトはまた、ジュエラーのロレイン・シュワルツとのカスタムであるウォーターフォールイヤリング、ルビーのリング、天然スピネルのリングを合わせた。
同じくルビーがアクセントになったレッグチェーンは、「T」の文字を配したレッグチェーンが注目を集めた。
スウィフトが選んだレッドは、2月9日のスーパーボウルLIXに向かうボーイフレンド、トラビス・ケルシーのカンザスシティ・チーフスのユニフォームの赤を意識したものなのか、また「T」は「テイラー」のイニシャルなのか 「トラビス」のイニシャルなのかと、多くのファンが推測し、SNSを熱狂させた。
▪️カーディ・B:ロベルト・カヴァリ
ロベルト・カヴァリによるカスタムデザインの虎模様のストライプのドレスで、レッドカーペットを圧倒したカーディ・B。
同ブランドのクリエイティブ・ディレクターのファウスト・プリージは、手刺繍のスパンコールと多色の羽根のカスケードを組み合わせた。
▪️ウィロー・スミス:マックイーンとフルール・デュ・マル
どんどんオシャレになっているウィロー・スミス。2025年のグラミー賞でダブル・ノミネートを果たした彼女がファッション・クイーンに進化している事は間違いなし。
最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)と最優秀インストゥルメンツ/ヴォーカル・アレンジメントの2部門でノミネートされたウィロー・スミスは、2024年秋冬コレクションより、Tバーチェーンディテールをあしらったテーラードコートに、ラインストーンのビーズをふんだんにあしらったフルール・デュ・マルの特注ランジェリーを組み合わせた、煌びやかなルックを披露。
▪️レディー・ガガ:サミュエル・ルイス
2025年グラミー賞のレッドカーペット終盤に登場したレディー・ガガは、レースとコルセットが施されたサミュエル・ルイスのガウンでワイルドな戦士を体現。ティファニーの1930年代初頭の歴史的価値の高いネックレスが注目を集めた。
ガガのニューアルバム『Mayhem』からの「Abracadabra」をフューチャーしたマスターカードのCMにインスパイアされたような獰猛な戦士のプリンセスになりきっているようだった。
レッドカーペット・イベントで度々ティファニーのジュエリーを身に着けてきた彼女は今回、20世紀初頭にルイ・コンフォート・ティファニーの下で働いていたメタ・オーヴァーベックによって作られたアーカイブ作品である、ティファニーの貴重なネックレスを着用。ゴールドにセットされたトルマリンをパールとエナメルが取り囲む1930年代初頭のネックレスは、イエローとホワイトのダイヤモンドがセッティングされたイヤリングと、ダイヤモンドとツァボライトをあしらったリングを披露。
▪️サブリナ・カーペンター:J.W.アンダーソンのサテンドレス
サブリナが着用したこの淡いブルーのサテンにフェザーをあしらったこのドレスは、紛れもなくレッドカーペットで最もガーリーなルックのひとつだった。
背中が深く露出したJ.W.アンダーソンのガウンのゴージャスなドレスに、ショパールの50カラット、Dフローレス、ブリリアントカットのダイヤモンドを引き立てている。同じくショパールのオート・ジョワズリー・コレクションのダイヤモンド・イヤリングとダイヤモンド・リングでルックを締めくくった。
▪️マイリー・サイラス:サンローランのレザードレス
マイリー・サイラスとレディー・ガガは、ともに2025年のグラミー賞で「前髪」をビューティ・トレンドのひとつにした。
音楽業界最大の夜グラミー授賞式では一貫して、なめらかでセクシーなスタイルを表現し続けている彼女は今年、アンソニー・ヴァカレロによるサンローランのレザーのカットアウトドレスに、同じくサンローランのサテンクレープとレザーのサロメウェッジサンダルを合わせた。
ジュエリーはティファニーのイエローゴールドのエルサ・ペレッティを合わせてレッドカーペットルックを仕上げた。
▪️ドーチー:トム・ブラウンのカスタムドレス
トム・ブラウンの美学は非常に独特である。2025年のグラミー賞で、このトム・ブラウンのルックは完璧に見えた。
最優秀ラップアルバムの受賞者であるドーチーは、ダークグレーのピンストライプの特注ウール・コルセット・ドレスに、同ブランドのクラシックなホワイトのオックスフォードシャツ、グレーのピンストライプのウール・タイ、プラットフォーム・ペニー・ローファーを合わせ、ボリューミーな腰回りのデザインとトリコロールカラーのレースでアクセントをつけた。
ジュエリーは、デヴィッド・ヤーマンとメゾン メシカのダイヤモンドで印象的なルックを仕上げた。
▪️グレイシー・エイブラムス:シャネル
2025年の最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門ノミネートされたグレイシー・エイブラムスは、全身をシャネルで揃えた。
シフォンのフードで飾られた特注のバターカラーのドレスに、ブラック・ベルベットのベルト、サテンのカメリア、ジュエリーのボタンで仕上げたエフォートレスなスタイルで登場。シューズとジュエリーもシャネルのものだった。
▪️シャーロット・ローレンス:サンローラン
シャーロット・ローレンスは、アンソニー・ヴァカレロによるサンローランのシルククレープの細いストラップのガウンとお揃いのケープを着用し、シックでシンプルなルックを披露。
シンプルな装いに合わせたのは、18Kホワイトゴールドにダイヤモンドをセットした、ブルガリのハイジュエリー「セルペンティ」のロングネックレス。
▪️アリシア・キーズ:ドルチェ&ガッバーナ
同じくシックでシンプルなルックを披露したのはアリシア・キーズ。
ドルチェ&ガッバーナの2024年アルタ・モーダ・サルデーニャ・コレクションのキーアイテムであるゴールドのフィリグリー細工のワイド・コルセットベルトとヘッドドレス・イヤリングの豪華な装いを選んだ。
▪️ケルシー・バレリーニ:タマラ ラルフ クチュール
ミニドレスのチョイスが秀逸だったのはテイラー・スウィフトだけではない。グラミー賞の最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス部門にノミネートされたケルシー・バレリーニは、深いV字のネックラインが特徴的なビーズのミニドレスに、アイボリーのシルク・タフタの羽織りを合わせ、グラマラスな雰囲気を醸し出していた。
バレリーニはクリスチャン・ルブタンのケイト・マックスのパンプスとジャレド・アトリエのジュエリーを合わせてルックを仕上げた。
▪️チャーリー・XCX:ジャンポール・ゴルチエ
1月29日にパリで開催されたジャンポール・ゴルチエのオートクチュール・コレクションで、ゲストデザイナーを務めたルドヴィック・ド・サン・セルナン。
「Le Naufrage」、訳して「難破」がテーマであったコレクションから、チャーリー・XCXはこのブルーグレーのガウンをチョイス。オープントゥのブーツと、ブヘラ・ファイン・ジュエリーのイエローとホワイトのダイヤモンドをあしらったジュエリーを合わせた。
▪️シャブージー:ディーゼルのカスタム
クラシックなブラックやアイボリーのタキシードジャケットを選ぶ男性が多い中、シャブージーはディーゼルのカスタムデザインであるグレンチェックのレザーダブルブレストジャケットに、お揃いのフリンジ付きスカーフを合わせて一際目立っていた。
2025年のグラミー賞で5部門にノミネートされた彼は、ジェイコブ&コーのアショカ・ダイヤモンド・ブティック・ウォッチとデビアスジュエラーズのロータス・ダイヤモンド・ブローチでコーディネートをランクアップさせていた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 第67回グラミー賞(2025)主な受賞結果:ビヨンセが初の<年間最優秀アルバム>を受賞!
- サブリナ・カーペンター、ジャジーなパフォーマンスで2025年グラミー賞を魅了
- ゴールデングローブ賞ファッションランキング:ゼンデイヤとティモシー・シャラメがレッドカーペットを制す
- ディオール ホームのレジェンド、93歳で逝去
- グラミー賞: マイリー・サイラスは“安全ピンドレス”で登場!ベストルック15選