米俳優ジーン・ハックマンさん、95歳で死去 代表作に『フレンチ・コネクション』

映画『フレンチ・コネクション』で強面のニューヨーク市警麻薬捜査官ジミー・“ポパイ”・ドイルを熱演し、その多才な演技で知られた俳優ジーン・ハックマンさんが死去した。95歳だった。
2度のアカデミー賞受賞者であるハックマンさんと妻のベッツィさんは、ニューメキシコ州サンタフェの自宅で死亡しているのが発見された。ニューメキシコ州サンタフェ郡保安官は、地元紙『サンタフェ・ニュー・メキシカン』に対し、「ジーン・ハックマンとその妻の遺体が、現地時間26日の午後、サンセット・トレイルの自宅で発見されたことを確認した」と声明を発表した。
「現在、捜査は継続中であるが、現時点では事件性はないと考えられる」とのことだ。
ハックマンさんは、ウィリアム・フリードキン監督の『フレンチ・コネクション』(1971)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、クリント・イーストウッド監督の『許されざる者』(1992)では、冷酷な保安官リトル・ビル・ダゲットを演じ、助演男優賞を獲得した。
ハックマンさんはその他に、3度のアカデミー賞ノミネートを受けている。アーサー・ペン監督の『俺たちに明日はない』(1967)では、クライドの兄バックを演じ、ギルバート・ケイツ監督の『父の肖像』(1970)では、老いて自分に頼らざるを得なくなった父を持つ息子を感情豊かに演じた。さらに、アラン・パーカー監督の『ミシシッピー・バーニング』(1988)では、南部出身のFBI捜査官を演じ、高い評価を受けた。
激しく無骨な役柄で知られる一方で、ハックマンさんは巧みなコメディセンスも持ち合わせていた。『ヤング・フランケンシュタイン』(1974)では盲目の男を演じ、70~80年代の映画『スーパーマン』シリーズ(3作目を除く)ではレックス・ルーサーに扮した。さらに、『ゲット・ショーティ』(1995)ではうさんくさい映画プロデューサー、『バードケージ』(1996)では保守派の上院議員を好演。そして、天才一家の家長を演じたウェス・アンダーソン監督の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)に至るまで、幅広い役柄をこなした。
その他の主な出演作には、ディザスター映画『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)をはじめ、『スケアクロウ』(1973)、『カンバセーション…盗聴…』(1974)、『エネミー・オブ・アメリカ』(1998)などがある。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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