カルラ・ソフィア・ガスコン、スキャンダル後初めてレッドカーペットに復帰
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『エミリア・ペレス』の主演女優であるカルラ・ソフィア・ガスコンが、金曜日にフランスで開催されたセザール賞に出席。スキャンダルによる騒動後、初めてレッドカーペットに姿を現した。
ガスコンは、過去のツイートが再浮上したことによる論争に巻き込まれて以来、公の場に出るのを控えていたとされる。今回の登場時も、報道陣に対してコメントを控えたという。
ガスコンは、2025年のアカデミー賞授賞式を目前に控え、再びアワードシーズンに戻ってきた。彼女はオスカー授賞式にも出席する予定であり、米『ハリウッド・リポーター』に対し「自分でも正直どんな感情かわからないが、戻ってこられたことに感謝している」と語った。「私を信じてくれたすべての人々、Netflixや制作会社、共演者たちに感謝している。この3年前に始まった美しくも困難な道のりを、ここで締めくくることができる」
ガスコンは、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた初のトランス俳優である。オスカーのノミネーション発表後に過去のツイートが再浮上し、論争が巻き起こって以来、公の場に出ることを避けてきた。例えば、日曜日に開催された全米映画俳優組合賞(SAG)の授賞式には出席せず、主演女優賞と映画キャスト賞の候補に名を連ねていたものの、姿を見せなかった。
本年度アカデミー賞で最多13部門にノミネートされた『エミリア・ペレス』だが、カルラ・ソフィア・ガスコンの過去の発言が明るみに出て以来、受賞の可能性は大きく低下している。ガスコンの過去のツイートには、黒人、移民、イスラム教に対する差別的なコメントが含まれていたと報じられている。
ガスコンはこれらの発言について繰り返し謝罪し、「私を知る人なら、私が人種差別主義者でないことを理解している」と主張。また、「私は世界中のあらゆる少数派を擁護し、人種差別や宗教の自由、同性愛批判に反対するあらゆる活動を支持してきた。同時に、それらに内在する偽善を批判してきた。なぜなら、私はまず自分自身を批判する人間だからだ」とも述べている。さらに、彼女を非難する人々について、「私は涙を流している。彼らはすでに勝利し、目的を達成した。私の存在を嘘や文脈を無視した発言で汚すことに成功したのだ」と語っている。
『エミリア・ペレス』は、ガスコン演じる麻薬カルテルのボスが、自らの死を偽装し、本当の性別で新たな人生を歩むために、過小評価されている弁護士リタ(ゾーイ・サルダナ)に協力を求めるという物語である。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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