パク・チャヌク監督最新作『別れる決心』、アジア・フィルム・アワードで最多ノミネート

写真: ©TIFF

第16回アジア・フィルム・アワード(通称AFA)のノミネーションが発表され、パク・チャヌク監督の新作『別れる決心』が最多10部門(作品賞、監督賞をはじめ各俳優、技術部門)に選出された。
韓国のロマンティックスリラー『別れる決心』は2022年のカンヌ国際映画祭で監督賞を獲得、さらに今年のアカデミー賞国際長編映画部門でショートリスト入りを果たすなど、快進撃が止まらない。

最優秀作品賞では、前回のアカデミー賞国際長編映画賞に輝いた濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(AFAでは8部門にノミネート)との直接対決が期待される。その他、カザフスタンのダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』、インドのマニ・ラトナム監督『Ponniyin Selvan: I(原題)』、フィリピンのラヴ・ディアス監督『波が去るとき』の計5作品がノミネートされた。

今年で16回目を迎えるAFAは、アジア太平洋地域の多様な映画製作の伝統を通して、映画界における偉大な功績を称える目的で2007年に設立された。今回は、22の地域で製作された30作品が16部門で競い合う。

審査員長を務めるのは、ベルリン映画祭金熊賞、2度のヴェネツィア映画祭金獅子賞、カンヌ映画祭審査員グランプリなど数々の受賞歴をもつ中国のチャン・イーモウ監督。世界中から集まった7人の審査員とともに、受賞者を決定する。

アジア・フィルム・アワード2023は、今年3月12日に香港の香港故宮文化博物館で開催される。

主なノミネーション・リスト

最優秀作品賞
『別れる決心』
『ドライブ・マイ・カー』
『ある詩人』
『波が去るとき』
『Ponniyin Selvan: I(原題)』

最優秀監督賞
是枝裕和
濱口竜介
パク・チャヌク
ダルジャン・オミルバエフ
ダヴィ・シュー

最優秀主演男優賞
西島秀俊
鈴木亮平
パク・ヘイル
チャン・イー
モーセン・タナバンデ
トニー・レオン

最優秀主演女優賞
倍賞千恵子
シルヴィア・チャン
カリーナ・ラム
ハッピー・サルマ
タン・ウェイ

最優秀助演男優賞
岡田将生
宮沢氷魚
イム・シワン
オ・グァンロク
マイケル・ホイ

最優秀助演女優賞
安藤サクラ
河合優実
ローラ・バスキ
キム・ソジン
イン・タオ

その他のリストはこちら

Similar Posts