来年のオスカーは誰の手に…? ディカプリオら主演男優賞の有力候補をピックアップ
ニコラス・ケイジ(『ドリーム・シナリオ(原題)』)
『ドリーム・シナリオ』は突如として見知らぬ人の夢の中に出現するようになり、世界的に有名になってしまう男性を描いたダークコメディー。まさに、“ケイジらしさ”を極めた作品だ。今作での演技は、オスカーにノミネートされた『アダプテーション』を彷彿とさせる。
ブラッドリー・クーパー(『マエストロ: その音楽と愛と』)
作曲家レナード・バーンスタインを演じたクーパーは、『アリー/スター誕生』以来となる通算5回目のノミネートが期待される。Netflixはクーパーを熱烈に推しているが、コールマン・ドミンゴ(「ラスティン」)も対抗馬に抱えている。
レオナルド・ディカプリオ(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
「キラーズ~」で、スコセッシと6回目のタッグを組んだレオ。先住民族・オセージのコミュニティーに対する殺人・強奪計画に加わる男性を演じた。もし候補入りすれば、7回目のノミネートとなる。2016年には、『レヴェナント: 蘇えりし者』で受賞を果たした。
コールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』)
映画初主演を果たしたエミー賞俳優のドミンゴは、今作の演技で世界中から大絶賛された。63年のワシントン大行進を主導した黒人でゲイの公民権活動家、バイヤード・ラスティン役に全身全霊を注いだ。
クリスティアン・フリーデル(『The Zone of Interest(原題)』)
ドラマ『バビロン・ベルリン』で知られるドイツ人俳優・フリーデル。ジョナサン・グレイザー監督の恐るべき今作で、アウシュヴィッツ強制収容所の所長ルドルフ・ヘスを演じた。その演技は世界中の批評家・観客の注目をかっさらった。
ポール・ジアマッティ(『The Holdovers(原題)』)
ベテラン俳優・ジアマッティは19年前、同じくアレクサンダー・ペイン監督の『サイドウェイ』で主演男優賞にノミネート。クリスマス休暇中に校舎に居残る羽目になった教師の姿を描いた今作でも、再び鼻持ちならない男性に扮している。
バリー・コーガン(『Saltburn(原題)』)
助演男優賞にノミネートされ、大躍進を遂げた『イニシェリン島の精霊』から1年。そして今や、コーガンは主演男優賞の有力候補だ。エメラルド・フェネル監督の2作目『Saltburn』で、多くの秘密を抱えた若者を何にも縛られることなく演じた。
キリアン・マーフィー(『オッペンハイマー(原題)』)
ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』のマーフィーは、20年以上にわたり映画界でもその存在感を残してきた。クリストファー・ノーランの伝記映画でロバート・オッペンハイマーを演じ、これまで以上に世界中から称賛を浴びた。
アンドリュー・スコット(『異人たち』)
『Fleabag フリーバッグ』の“ホットな神父”こと、スコットは『異人たち』で非常に素晴らしい評価を獲得。アンドリュー・ヘイ監督の同作は、12歳の時に亡くした両親と再会する男性を描いた異色の物語。今年のゴッサム賞では、主演男優賞に輝いた。
ジェフリー・ライト(『American Fiction(原題)』)
ライトは最も尊敬される俳優の1人だが、これまでオスカーにノミネートされたことはない。ペンネームで書き上げた小説が脚光を浴びてしまう大学教授を演じた今作では、おそらくキャリア史上最高の演技を魅せている。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。