【第98回アカデミー賞(2026)】ヨアキム・トリアー監督『センチメンタル・バリュー』が国際長編映画賞を受賞!ノルウェー映画初の快挙
日本時間2026年3月16日に米ロサンゼルスで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、ノルウェー・フランス・デンマーク・ドイツ合作の映画『センチメンタル・バリュー』が国際長編映画賞を受賞した。これは、ノルウェー映画として初の同賞受賞となった。
本作は、鬼才として知られるヨアキム・トリアーが監督・脚本(エスキル・ヴォクトとの共同脚本)を務め、レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング、アンデルシュ・ダニエルセン・リーらが出演している。

ノルウェー映画が国際長編映画賞にノミネートされるのは本作で7作目となり、過去にトリアー監督も『わたしは最悪。』(2021年)でノミネートされている。
トリアー監督は受賞スピーチで「なんということでしょう!心から感謝します。私はただのノルウェー出身の映画オタクです」とユーモアを交えて語った。「これは私にとって何物にも代えがたい喜びです。アカデミー賞と、この作品をここまで届けてくれた(配給会社の)NEONとmk2 Filmsのサポートに感謝します」
さらにトリアー監督は、スタッフらへの感謝を述べた。「この映画は機能不全の家族の物語ですが、私のすばらしい仲間たちとの関係は、まったくその反対でした。本作のスタッフと過ごす時間は、本当に心地よいものでした。本作には1,072名の名前がクレジットされており、その全員を愛しています。受賞の喜びを彼らと分かち合いたいです。私と一緒に仕事をしてくれてありがとう」
ノルウェー映画として初の国際長編映画賞受賞を果たしたことについては、「世界中の映画作家を代表していると感じます。今回、共にノミネートされたすばらしい作品たちを称えたいと思います」と語り、現在の不安定な世界情勢についても触れた。
「最後に、偉大なアメリカ人作家ジェームズ・ボールドウィンの言葉を借りて締めくくります。『すべての大人はすべての子どもたちに対する責任がある。これを真剣に受け止めない政治家には、どうか投票しないでください』」
『センチメンタル・バリュー』は昨年の第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、グランプリを受賞した。また、第38回ヨーロッパ映画賞でも6部門で受賞した。
ノルウェーのアカデミー賞選考委員会は、トリアー監督を「自信に満ちており、確かな実力を持ち、物語を紡ぐ才能が頂点に達した映画監督」と称えた。また、本作を「あらゆる面において精巧に作り込まれた作品」と評し、「複雑な父娘関係」への着眼点を高く評価した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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