【F1バーレーンGP決勝】日曜日、集まったスター、ロイヤル、F1レジェンド
2025年バーレーンGPは、トラック上での高速アクションだけでなく、トラック外でのスターたちも大きな魅力だった。
セレブリティ、王族、モータースポーツ界の伝説が集まる中、注目の1つは、チャリティ団体「レース・アゲインスト・デメンシア」によるオークションだった。サー・ジャッキー・スチュワートは自身が1973年にタイトルを獲得したティレル006でバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行し、現役時代に着用した貴重なヘルメットをオークションに出品した。

家族や彼に近い人々によれば、これが彼の最後のサーキット走行になると考えられており、走行後にサー・ジャッキー・スチュワートはマーク・スチュワートを含む息子たちの手を借りてクルマから降りた。
出品されたヘルメットは、妻であるコリーナ・シューマッハのサポートによって伝説的な元F1ドライバーであるマイケル・シューマッハが新たにサインを加えたことでさらに特別なものとなった。ルイス・ハミルトンやナイジェル・マンセルを含む、存命するすべてのF1ワールドチャンピオンの直筆サインが入っている。これは唯一無二のコレクターズアイテムであり、F1コミュニティ内の結束の象徴だ。
注目の参加者には、チェッカーフラッグを振った元フェラーリ会長のルカ・モンテゼーモロ、サッカー界のアイコン、スティーヴン・ジェラード、シルク・ドゥ・ソレイユの創設者ギ―ルテ、DJのペギー・グー、そして歌手のファーギー(サラ・ファーガソン)と彼女の娘を含むイギリス王室のメンバーの姿も。バーレーンの皇太子もゲストをもてなし、イベントの威信をさらに高めた。
トラック上では、マクラーレンのオスカー・ピアストリが圧倒的な走りで優勝。ジョージ・ラッセルが2位でピアストリのチームメイトであるランド・ノリスが3位に入った。レッドブルの角田裕毅は9位で昇格後初のポイントを獲得し、チーム内の重要人物であるヘルムート・マルコとチーム代表のクリスチャン・ホーナー両方から称賛を受けた。
次の開催地はサウジアラビアのジェッダで、主催者が「世界最速のストリートサーキット」と呼ばれる場所だ。ジェニファー・ロペスを含む映画、音楽、スポーツからの多くのセレブリティが参加すると予想され、純粋な素晴らしいアクションが見られることだろう。
2025年F1バーレーンGP決勝
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を挙げた。角田裕毅(レッドブル・レーシング)は9位でフィニッシュし、チーム移籍後初となるポイントを獲得した。
今季初のナイトレースとして開催されたバーレーンGPは、日没後の現地時間18時にスタート。照明に照らされたサーキットは気温27度、路面温度33度のドライコンディションとなり、57周の決勝が幕を開けた。
スタートタイヤはフェラーリ勢など一部がミディアムを選択した一方、角田を含む多くのドライバーはソフトを装着。以降も各車で異なる戦略が交錯する展開となった。
優勝したのはポールポジションからスタートしたピアストリ。ドリンクシステムの不調を抱えながらも、レースを通じて主導権を譲ることなく走行。ソフト→ミディアム→ミディアムという戦略で、F1参戦50戦目の節目となるレースを制し、通算4勝目を記録した。マクラーレンにとってはバーレーンGP初勝利となった。
2位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入った。最終スティントのソフトタイヤではブレーキ・バイ・ワイヤやステアリングにトラブルを抱えながらも、25周を耐え抜いて表彰台を確保した。
3位はランド・ノリス(マクラーレン)。6番手スタートながら、グリッド位置の違反で5秒ペナルティを受けたものの、1回目のピットストップで消化。その後に力強い追い上げを見せ、マクラーレンのダブル表彰台に貢献した。この結果、表彰台はすべてメルセデス・パワー勢が占めた。
4位はシャルル・ルクレール、5位はルイス・ハミルトンとフェラーリ勢が続いた。ミディアムタイヤでのスティントでは特にハミルトンがオーバーテイクを重ねたが、最終スティントのハードタイヤでペースを落とした。
6位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。第2スティントのハードタイヤで苦戦し、早めにミディアムへ交換。一時は最後尾まで順位を落としたが、ミディアムで巻き返した。
7位にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)が入り、ソフト→ミディアム→ハードの戦略で安定した走りを披露。チームに今季初ポイントをもたらした。8位はエステバン・オコンで、10位にはオリバー・ベアマンが入り、ハースはダブル入賞を果たした。
そして9位でフィニッシュした角田は、ソフト→ミディアム→ソフトの戦略を採用。1回目のピットストップで信号システムのトラブルにより約4秒を失う不運があったものの、レース中盤以降は果敢なオーバーテイクを見せ、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)からポジションを奪還。今季初のQ3進出を決勝でのポイント獲得につなげ、レッドブル移籍後初ポイントを手にした。
2025年F1 バーレーンGP 決勝 順位・結果
1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
3.ランド・ノリス(マクラーレン)
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
7.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
8.エステバン・オコン(ハース)
9.角田裕毅(レッドブル)
10.オリバー・ベアマン(ハース)
11.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
12.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
14.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
15.ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)
16.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
17.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
18.ランス・ストロール(アストンマーティン)
19.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
DNF.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
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