ベルリン国際映画祭2023: スピルバーグ監督が名誉賞受賞&アン・ハサウェイ製作・出演の新作をオープニング上映へ
写真: ©FRAZER HARRISON/GETTY IMAGES
来月16日~26日に、第73回ベルリン国際映画祭が開催される。すでに、スティーヴン・スピルバーグ監督に金熊名誉賞を授与することが発表されており、オープニング作品はピーター・ディンクレイジ&アン・ハサウェイ共演の『She Came To Me(原題)』に決定。今年のコンペティションの全ラインナップは1月23日に公開される予定だ。
今年の映画祭では、スピルバーグ監督へのトリビュートとして、最新作『フェイブルマンズ』を上映。映画祭のディレクター、マリエット・リッセンビークとカルロ・シャトリアンは、「何世代にもわたって世界中の人々を魅了してきただけでなく、夢を生み出す源として“映画”というものに新しい意味を与えた」と敬意を表した。“スピルバーグ作品史上、最もパーソナルな自伝的作品”とも称される今作は、先日ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞した。
開催初日のオープニングを飾るのは、過去にベルリン国際映画祭で上映された『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015)のレベッカ・ミラー監督最新作『She Came To Me(原題)』。ニューヨークを舞台に、復帰作のオペラを完成させることができず、スランプに陥った作曲家の男(ピーター・ディンクレイジ)が元セラピストの妻(アン・ハサウェイ)の提案でインスピレーションを探求する旅に乗り出すロマンティックコメディー。今作は、ベルリンスペシャル・ガラ部門で特別上映される。
同じくベルリンスペシャル・ガラ部門では、オスカー俳優のヘレン・ミレンがイスラエル初の女性首相ゴルダ・メイアを演じた伝記映画『Golda(原題)』のワールドプレミア上映が行われる。
また、映画『ハウスメイド』のチョン・ドヨンが主演した韓国のアクションスリラー『Kill Boksoon(英題)』、中国のソイ・チェン監督『Mad Fate(英題)』、イタリアのアンドレア・ディ・ステファノ監督の犯罪スリラー『L’ultima notte di Amore(原題)』や、ドイツの大ヒット映画『帰ってきたヒトラー』(2015)のダーヴィト・ヴネント監督最新作『Sonne und Beton(原題)』他、世界各国の作品が続々と特別上映される模様だ。
その他にも、ベルリナーレ・スペシャル部門では、オーストラリアのYouTuberのダニー&マイケル・フィリポウ兄弟がメガホンを取り、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのミランダ・オットーが出演したホラー『Talk to Me(原題)』のヨーロッパプレミアが行われる。